文:西野鉄兵/写真:カワサキ、西野鉄兵
エストレヤ以来となる軽二輪トラディショナルモデルが2台いっぺんに登場
カワサキは最先端のスポーツモデルを得意とする一方で、古き良きオートバイ然としたモデルを現代版に仕立てるのも上手なメーカーです。
今回発表された「メグロ S1」と「W230」も、歴史を大切にするカワサキらしさにあふれたモデルとなっています。
カワサキの軽二輪クラスにおけるトラディショナル系バイクは、エストレヤが代表的ですが、2017年にファイナルエディションが発売されて以降、途絶えていました。
国内4メーカーの現行ラインナップを見ても、250ccクラスのトラディショナル系モデルはありません。近しいところでいえばホンダのレブル250やCL250ですかね。400ccまでならGB350が当てはまります。ヤマハのSR400は2021年の生産終了後に中古車価格が高騰しました。求めている人は少なからずいるわけです。
「メグロ S1」と「W230」は、新たなヒットモデルになる可能性を多分に秘めています。
カワサキ「メグロ S1」「W230」の特徴
「メグロ S1」「W230」はともに空冷4ストロークのSOHCエンジンを、オーソドックスなスチール製ダブルクレードルフレームに搭載しています。大型バイクの「メグロ K3」と「W800」の関係性にも近く、2台は基本コンポーネンツを共有しているようです。
ただ今回は参考出品車としての発表のため、価格や発売時期、スペックなど詳細は明らかになりませんでした。
丸目1灯のヘッドライト、ティアドロップ型燃料タンク、2連メーター、ツインショックのサスペンション、スチール製フェンダーといった伝統的な装備。スポークホイールの径は前が18インチで後ろは17インチ。前後のディスクブレーキにはABSが備わっています。
シートはそれぞれのデザインに合わせた表皮を採用。「W230」のシートはツートーンカラーでかつクラシカルなデザインステッチが施されています。
「メグロ S1」は黒とクロームメッキを組み合わせた燃料タンクでメグロの個性をアピール。立派なエンブレムも備わっています。このS1は、1964年に発売されたカワサキ250メグロSGの正統なる後継車である、とカワサキは明言。そしてメグロは百周年という大きな節目の時を迎えます。
現時点で明らかとなった情報は少ないかもしれませんが、国内導入の準備を行なっているということは発表されました。2024年モデルとしての発売を期待したいですね。
文:西野鉄兵/写真:カワサキ、西野鉄兵
【アンケート】 あなたはどちらのモデルが好きですか?
お好きなモデルをポチっとお選びください。投票後、集計結果をご覧いただけます。
投票ありがとうございました。