排気量アップでさらなるゆとりを実現!
カワサキのミドルクラスを担うフルカウルスポーツ、ニンジャ400。4気筒スーパースポーツのZX-4Rが登場しても、スタイリッシュで扱いやすい本来の魅力に陰りはなく、世界中で堅調な人気を博していますが、今回EICMAでそんなニンジャ400が進化しました!その名もニンジャ500。
車名を聞いてピンときた方も多いのではないでしょうか。そう、この500、名前は500なんですが、搭載されているのは451ccのパラツイン。そう、このエンジンは先にエリミネーターの海外仕様に登場したものと同じ排気量なのです。
排気量を52cc拡大した451ccユニットは、欧州で発表になったピークパワーこそ33.4kWで400と変わらないのですが、低中回転域でのトルクを大幅に増強。ストリートで大いに威力を発揮しそうで、この違いは乗ればすぐ体感できるのではないでしょうか。
このエンジンを搭載する鋼管トレリスフレームは、基本的には従来型の400のものを踏襲しています。フロントフォークは41mmの正立、リアにはプリロード5段階調整つきのモノショックが採用されているのも400と同様です。
スタンダードは新型メーター、SEはキーレスを採用!
新型の500では装備面が大きく進化しています!スタンダードでは反転表示液晶メーターを採用し、ギアポジション表示を独立型のデザインとした新形状のナセルとしているのに対し、SEはZX-4Rなどにも採用されているカラーTFTメーターを導入。ですが!SEには「KI-PASS」と呼ばれるキーレスシステムを採用!これは大きな進化です!
外装デザインも進化、ライトも新作!
外装関係も大きく変わりました!ヘッドライトユニットにはZX-6R譲りの新デザインLEDを採用。テールランプも変更し、サイドカウルの形状も一新。全体的に精悍さが大きくアップしています。
シート形状も変更されています。一見400と同じに見えますが、新型は座面形状を変更しながら、クッションにも低反発のウレタンフォームを採用。これはロングランでも大きな威力を発揮しそうです!
Ninja500/SEのボディカラー
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気になるのは国内導入の可能性ですが、エリミネーターの例を見ると、国内には400があるので、451ccバージョンの導入は難しいかもしれません。ただ、これだけの大規模アップデートなので、国内向けには400cc版として導入されるかもしれません。今後のさらなる詳細な情報は、12月1日発売の月刊『オートバイ』1月号にてご紹介しますので、そちらもお楽しみに!
Ninja500/SEの主なスペック
全長×全幅×全高 | 1995×730×1120mm |
ホイールベース | 1375mm |
最低地上高 | 145mm |
シート高 | 785mm |
車両重量 | 171(SEは172)kg |
エンジン形式 | 水冷4ストDOHC並列2気筒 |
総排気量 | 471cc |
ボア×ストローク | 67×66.8mm |
圧縮比 | 10.7 |
最高出力 | 33.4kW(45PS)/9000rpm |
最大トルク | 42.6N・m(4.3kg-m)/6000rpm |
燃料タンク容量 | 14L |
変速機形式 | 6速リターン |
キャスター角 | 24.5° |
トレール量 | 92mm |
ブレーキ形式(前・後) | Φ310mmシングルディスク・Φ220mmシングルディスク |
タイヤサイズ(前・後) | 110/70R17M/C 54H・150/60R17M/C 66H |