ついに1300ccに排気量アップ、フレームは完全新設計
アドベンチャーモデルの王者・BMWのGSが大きく進化して、R1300GSに生まれ変わりました。全面新設計のシャシーに、排気量を拡大したフラットツインのシフトカムエンジンを搭載。電子制御も充実して、ライバルに更なる差をつける仕上がりとなっています。
シフトカム機構を採用するフラットツインはついに1300ccへと排気量を拡大。145PSというパワースペックはもちろんGSシリーズ歴代最強のものです。
これまでのスチールパイプから一新され、アルミダイキャストとなったシートレールが目を惹く新型のシャシーまわり。メインフレーム形状も大きく変わっており、今回からバッテリーもリチウムイオンになりました。車重は燃料を満タン(19Lタンク)にした状態で、前モデルの1250より12kgも軽い237kg。どのような乗り味になったかにも注目です。
フロントのタイヤサイズは120/70R19。標準仕様のホイールはワイヤースポークとなっていますが、グレードによってはキャストタイプも設定されるようです。ちなみにグレードは、スタンダードの「R1300GS」、オフロード走行も視野に入れた「R1300GS GSスポーツ」、ツーリングユースを想定した「R1300GS ツーリング」の3つが用意されています。
従来のABSは「フルインテグラルABSプロ」へとアップグレード。タイヤ空気圧モニタリングシステムも新たに標準装備となります。豪華グレードの「ツーリング」にはアダプティブ車高調整機能も備わっており、低速時~停止時にはシート高を820mmに下げてくれる(走行時には徐々に850mmに戻る)機能までついています。
電子制御、快適装備も充実! スタイリングもアグレッシブ!
フロントのクチバシの部分に収まる新型のヘッドライトは、X字型のDRLを持つマトリックスLEDヘッドライトを装備。顔つきは以前にも増して個性的です。ウインカーはナックルガードに組み込まれています。ちなみに「ツーリング」はレーダーセンサーを備え、待望のACC(アクティブクルーズコントロール)も用意されています。
大型の6.5インチカラーTFTメーターは視認性抜群。ライディングモードはロード、エコ、レイン、エンデューロ、エンデューロPROの5つが用意されており、このほかにもグリップヒーターやシートヒーター、スマートキー、USBソケット、スマホ接続機能など、装備も一層充実しています。
R1300GS ボディカラー・グレード・価格
【アンケート】 あなたの好きなカラーはどれ?
お好きなカラーをポチッとクリックしてください!
投票ありがとうございました!
R1300GSのグレードは先程述べましたように、スタンダード、GSスポーツ、ツーリングの3つで、「GSスポーツ」はオフロードタイヤ、スポーツサスペンション、エンジンガード、エンデューロフットレストなどを装備したタフな仕様。「ツーリング」はACC、FCW(正面衝突警告)、SWW(車線変更警告)電動スクリーン、ナビホルダーなどを備えています。
気になる価格はスタンダードが284万3000円/286万6000円(ブラック)、GSスポーツが297万1000円、ツーリングが318万5000円~336万8000円となっています。大きく進化したアドベンチャーの王様の試乗インプレッションは12月1日発売の月刊『オートバイ』1月号をお楽しみに!
R1300GS 主なスペック
全長×全幅×全高 | 2210×1000×1405(STD、スクリーンロー)mm |
ホイールベース | 1518mm |
最低地上高 | NA |
シート高 | 850(GSスポーツは870)mm |
車両重量 | 250kg |
エンジン形式 | 空水冷4ストDOHC4バルブ水平対向2気筒 |
総排気量 | 1300cc |
ボア×ストローク | 106.5×73mm |
圧縮比 | 13.4 |
最高出力 | 107kW(145PS)/7750rpm |
最大トルク | 149N・m(15.2kg-m)/6500rpm |
燃料タンク容量 | 約19L |
変速機形式 | 6速リターン |
キャスター角 | 63.8° |
トレール量 | 112mm |
ブレーキ形式(前・後) | Φ310mmダブルディスク・Φ285mmシングルディスク |
タイヤサイズ(前・後) | 120/70R19・170/60R17 |