ロバーツがレコードブレイクでポールポジション獲得!
日本勢ライダーは、野左根航汰(Correos Prepago Yamaha VR46 Team)と羽田太河(Pertamina Mandalika SAG Team)がQ1から出走。小椋藍(IDEMITSU Honda Team Asia)はQ2進出を決めている。
予選Q1は気温24度、路面温度28度のドライコンディション。目下連勝中のフェルミン・アルデゲル(Beta Tools SpeedUp)が午前中にレコードタイムを更新していたが、セレスティーノ・ビエッティ(Fantic Racing)がさらにタイムを詰め1分57秒568をマークしトップでQ1通過となった。
以下、フィリップ・サラッチ(QJMOTOR Gresini Moto2)、マルコス・ラミレス(OnlyFans American Racing)、アロンソ・ロペス(Beta Tools SpeedUp)の4名がQ2に駒を進めている。
ライバル勢がタイムを更新していく中、日本勢は苦戦。羽田は14位、野左根は16位と低迷し、予選Q1敗退に終わっている。
予選Q2もタイムが続々と更新されていく展開に。Q1トップ通過のビエッティが好調を維持し、Q2でも自身のレコードをさらに更新する走りを披露。暫定トップに躍り出た。
ビエッティのポールポジションかと思われたが、セッション残り3分で、ジョー・ロバーツ(Italtrans Racing Team)が1分57秒305をマークしトップに浮上。わずか1000分の7秒ながらビエッティを上回りポールポジションを獲得した。
ロバーツ、ビエッティと続き、アロン・カネット(Pons Wegow Los40)が3番手に食い込んだ。Q2進出を果たしていた小椋は12位でセッションを終えている。
アルデゲルが3連勝達成!小椋は表彰台に惜しくも届かず4位入賞
スタートはポールシッターのロバーツはトップをキープしたままターン1を通過。予選順どおりビエッティ、カネットが続き、先頭集団を形成する。
スタートポジションと同じく4番手につけたアルデゲルだったが、2周目のターン1でオーバーラン。9番手まで大きく後退してしまった。
先頭集団ではカネットがトップに立ちリードする展開に。ビエッティが後退した先頭集団はカネット、ロバーツ、ジェイク・ディクソン(Inde GASGAS Aspar Team)、マニュエル・ゴンザレス(Correos Prepago Yamaha VR46 Team)の4台に絞られ、抜け出す形となった。
しかし、トップのカネットのペースが上がらず首位の座を確実なものにすることができないでいた。その影響もあってか、一時は抜け出していた上位4台だったが、後続が追いついてくる展開となる。
中盤戦に入ると、ミスによりポジションを落としていたアルデゲルが先頭集団に追いつき、一気に2位まで浮上する。初日からレコードタイムを出し好調だったアルデゲルは勢いそのままに10周目にはトップのカネットも攻略。見事な追い上げでトップに立った。
トップに立ったアルデゲルがリードを広げ、2位以下に2秒以上の差をつけてチェッカー。今季4勝目を3連勝で飾った。コントロールライン通過まで続いた2位争いはゴンザレスが制しキャリア初表彰台を獲得、カネットは3位となった。
その後方では確実にポジションを上げていた小椋がディクソンと4位争いを繰り広げていた。ラストラップで一度はディクソンに抜き返された小椋だったが、0.06秒差という僅差で小椋が差し返しチェッカー。12番グリッドから巻き返し4位入賞を果たしている。
羽田は25位で完走、野左根は残り6周で転倒しリタイアに終わっている。
2023 Moto2 第19戦 決勝結果
レポート:河村大志