ドラレコを装着したい
事故はもちろん、煽り運転など、いざという時に活躍するドラレコ。車では大多数が装着してるだけに、バイクでもぜひ装着しておきたい装備。あと、装着しておくとツーリング中に気になったポイントやルートの見直しもできるし、ほんと良いことづくめなのよね。
今回はハンターカブに装着するけど、以前スーパーカブ90に装着したので、こちらも参考にしてね。ただ、6Vだと残念ながら動作対象外になるので、12V化は必須。
じゃあどのドラレコを装着するか、だけど今回選んだのは2023年に登場した最新バイク用ドラレコ「MiVue M820WD」。
多機能な最新ドラレコMiVue M820WD
台湾の車両電気機器大手、MiTAC Digital Technologyが製造、デイトナが販売するMiVue M820WD。
これまでもドラレコをリリースしてきたけれども、M820WDは特に力を入れたモデルっぽい。なんせ基本スペックの高さに、駐車監視やタイムラプス録画など機能面も充実など、最新モデルにしてバイクナビ有数の完成度に仕上げられてるのよ。なんせ、バイク用ドライブレコーダーとしては異例の新製品発表会も開催されるし、その会場にはMiTAC Digital Technologyの社長も来日したのよ。そのあたりの模様はコチラ。
特長はこんな感じ。
・駐車監視機能
・タイムラプス機能
・SUPER MP4により、画質を落とさず容量を2倍にし、さらに高速保存
・Wi-Fi転送速度が従来の2倍
・SuperCapバックアップ
・ソニー製STARVIS CMOSイメージセンサーの採用
ほかにもコンパクトなボディや、GPS一体型スイッチ、省消費電力(500mA最大1A)など色々あるよ。
スイッチのタッチが秀逸
実物が届いたので、装着前にわくわくして色々触ってみたところ、個人的に凄く気に入ったのがスイッチの押しやすさ。
防水構造(IP67)だとはっきりとしたスイッチの節度感を持たせるのが難しいと思うんだけど、M820WDのスイッチは推した感触がめちゃめちゃ良い。具体的には、スイッチストロークがわかりやすく、クリック感が非常に明確。本当に出来が良くてものすごく気に入った。
各種補修部品も充実してるのがありがたい
念のためSDカードの抜き差しもしてみたんだけど、その際に小さいネジを外す必要があるのよ。でもかなり小さいので、危うく失くすとこだった。でも、もし失くしても大丈夫。ちゃんと小ネジだけでも補修部品が出るのよ。
もちろん小ネジ以外にも、M820WDを構成するほとんどすべての部品が補修部品として購入可能。万が一の時にも安心よ。
デイトナの専用ステーを使えば装着は至極簡単だよ
デイトナから取り付けを容易にするステーが一通り出てるので、それも用意。
まずはナンバープレートクランプステー。これはドラレコ装着するならぜひ買っておきたい。ナンバープレートと共締めするだけで、リアカメラをすっきりとセット。スーパーカブ90でもこういうステーを使って装着したけど、意外と目立たないし、ほんとオススメ。
お次はフロントカメラステー。レブルとかは車種専用ステーがあるみたいだけど、ハンターカブの場合は汎用もしくは、車体に直接貼り付けよう。ミラーと共締めするんだけど、カメラ位置が比較的高いし、カメラの邪魔になるものもない位置なので、設置位置としては文句なし。
最後はスイッチステー。これもミラー共締め。スイッチについてはどこでもいい、といいたいところだけどスイッチにGPSが内蔵されてるので、なるべくGPSを拾いやすいよう電波を受けやすい位置に設置したいんですよ。
その点ミラー共締めなら電波もバッチリ。
このほかにもクラッチホルダークランプとかもあるけど、カブにはクラッチないからね。
外装を外そう
さて、取付前にまずは外装外し。ハンターカブで電装カスタムするときの定番3カ所。つまりバッテリーリッド、左サイドカバー、左メインパイプカバーを外していくよ。
バッテリーリッドは、5mmの六角棒レンチ。あとプッシュリベット1カ所。右側の爪には気をつけてね。
左サイドカバーも5mmの六角棒レンチとプッシュリベット。
ハンターカブのボルトは段の有無や、長さの違いがあるので、外した場所に付けておくと戻すときが凄く楽だよ。
あとは、左メインパイプカバー。こういうのが段付のボルトね。左メインパイプカバーを外す時は、10mmのソケットも必要だよ。
装着前に動作テスト
外装3カ所を外せば、バッテリーにアクセスしやすくなるので、本格的に装着する前にMiVue M820WDの動作チェックをしておこう。
そうそう、動作確認する前に専用スマートフォンアプリ「MiVue Pro」をダウンロードしておいてね。
自分の場合はD-UNIT+がついてるので、それで説明。
D-UNIT+がなくても、かんたん電源取り出しハーネスがあれば装着は簡単。端子の作りも一緒でOK。電源ケーブルの接続先がD-UNIT+になるか、バッテリーになるかだけの違い。
なんならD-UNIT+を装着する際にも、かんたん装着ハーネスがあるとすごく楽よ。
ちなみにD-UNITじゃなくD-UNIT+にした理由だけど、DーUNIT+には、バッ直の端子があるのでドラレコの装着が楽なのよ。
ここで一点注意。ドラレコ装着時には、D-UNIT+もしくはバッテリーのターミナル端子に接続するんだけど、脱着については、バッテリーに繋ぐときはプラスから、外すときはマイナスから。
くれぐれも注意してね。
DーUNIT+の蓋を開けるとこんな感じ。左右のボルトがバッテリー直接つながるバッ直の端子。
M820WDの電源接続ケーブルはこんな感じで、赤と黄と黒。
赤をACC、黄色をバッテリーのプラス、黒をバッテリーのマイナスに接続するよ。
テストの時は、赤と黄色をまとめてバッテリープラスに、黒をバッテリーマイナスでOK。
一旦被膜をむいておこう。ワイヤーストリッパーがあると便利だけど、加工する線は3本だけなので、電工ペンチでも全然余裕。
本体と電源ハーネス前後カメラ、スイッチは接続してから、被膜を剥いた部分をクリップではさんでテストするよ。
D-UNIT+のターミナル端子は10mmのソケットで緩めよう。
接続するときはプラスから。
問題なければドラレコが動き始めるよ。バッテリーに直接つないでるので、ハンターカブの鍵を抜いてあっても通電するのよね。びっくりした。
あとは専用アプリを使ってスマホとM820WDを接続。さらに前後カメラがちゃんと映るかもチェックしておこう。
動作に問題なければ取り付け開始
動作確認したら、いよいよ取り付け。といっても、本体取り付けは非常に簡単だし、専用ステーを使えばカメラの設置もすぐだよ。
まずはリアカメラ取り付けステーをナンバーベースに取り付け。これ、原付の小さいナンバーにも適合するし、切り欠きがあるので、ボルト締結とかタイラップでの補強も出来る優れもの。
リアカメラは箱出しのままだと、テールランプとかに干渉しそうだったので、カメラを3mmの六角棒レンチで外して、向きを逆にしてみた。
干渉もなく良い感じ。
リアカメラって外れてても気づきにくいので、念のためタイラップも巻いておいた。
フロントカメラとスイッチは、左のミラーに共締め。どっちかを右のミラーに付けたかったけど、マスターシリンダーとかに干渉するので、左にまとめたよ。
カメラの位置が決まったら、配線をなるべく露出しないように通して、本体と接続。接続したら念のためテープとかで補強しておこう。
スイッチも本体と接続。スイッチケーブルについては、専用の接続部保護チューブみたいなのが付属するので、それを使ってね。
本体も含めて、一通り位置が決まったら電源ケーブルとD-UNIT+との接続準備。ちなみにD-UNIT+を使わない場合も、同じ手順で行けるからね。
D-UNIT+のプラス端子はメスギボシ(CB103)。ちなみにM820WDの消費電力は最大1Aなので、D-UNIT+のどこに接続しても問題ないよ。
DーUNITのギボシ端子に接続するためにオスギボシ。バッ直端子に接続するためにクワガタ端子2個を用意。
ギボシはCA103ね。バイク用品店なら扱ってるはず。ホームセンターとかで売ってるギボシだと、サイズが大きくて適合しない可能性アリ。
M820WDの電源ケーブルは、かなりゆとりのある長さに設定してあるので、長すぎる場合はカットしてから端子をつければスッキリするよ。
ただ、一度カットしちゃうと本体位置とかを動かしたりするのが大変になるので、ある程度ゆとりを持っておくと良いと思う。自分の場合は優柔不断なので短くカットはしなかったので、線が結構かさばる。
長さが決まったら、線を剥いてカシメるだけ。
こんな感じね。赤がオスギボシ(CA103)、黄と黒がクワガタ端子。
繋ぐときはプラスからなので、赤と黄を繋いでから、黒を繋いでね。
接続したら本体や配線を収納する前に動作確認しておこう。
問題なければD-UNIT+とM820WDの本体や配線を収納して、外装を戻して完成。
ただ、この美味く収めるのが結構大変。ハンターカブってスキマがたくさんあるようでいて、それほどでもないのよね。
線を納めるときに、バラバラだと絡まって仕方が無いので、チューブでまとめておくと作業が楽になるよ。見た目通りかさばるけどね。
ドラレコ本体はSDカードの取り外しもあるので、なるべく作業しやすいポイントということで、バッテリーの横の隙間に。
D-UNIT+については、そこまで頻繁に触るものでもないから、もっと奥側に隠しちゃおう。D-UNIT+に新たに機器を追加する際は、どうせ外装3点セットを外すだろうから問題ないはず。
収納ポイントとしては、エンブレムのでっぱり内側ならギリギリ入るよ。
もしくは、フレームの横というかインジェクターの上のあたり。ここは、フレームカバーがちょっと膨らんでるので、割とゆとりあるのよね。ただ、JA55とJA65でフレームカバーの形状が微妙に違った気もする。
収納スペースに余裕無いならD-UNIT WRという選択肢もあるよ。バッ直端子はないけど、かなりコンパクトだし機器を3つ接続できるので、拡張性は充分。
そんなこんなで、完成。
ちょっと目立つけど、操作性、カメラの視界はものすごく良い感じ。
リア側はこんな感じ。マフラーを避けるために左側を通してる。コンパクトキャリアだから配線が目立つけど、純正キャリアだったらほとんど隠れちゃうと思う。
D-UNIT+を使わない場合
途中でも軽く触れたけど、D-UNIT+を使わなくても端子形状はそのままでOK。黄色線と黒線はクワガタでバッテリーターミナルに直接取り付け。付けるときはプラスから、外すときはマイナスから、ね。
赤線だけど、かんたん電源取り出しハーネスのプラス端子がCB103だったので、ギボシはCA103のままで問題なし。