文:中村浩史/写真:森 浩輔
ホンダ「スーパーカブ110」各部装備・ディテール解説

プラスドライバー1本でレッグシールドを数本のビスで取り外せばあらわれるスーパーカブのエンジン部。

現行スーパーカブはボア×ストローク=47×63.1mmとロングストロークとなり、回転フィーリングもスムーズに。常用回転域が低回転となり、実測燃費の伸びも期待できる。

ロングストロークの新エンジンを搭載し、フューエルインジェクション採用で静音、好燃費というスーパーカブの基本理念を踏襲。エキパイにキャタライザーも内蔵。

タイヤはチューブレスとなり、遊びでも仕事でも、走りまくるヘビーユーザーにはありがたい仕様となった。

新たにフロントのみ、ABSを標準装備したディスクブレーキ(片押し2ピストンキャリパー)を採用。

2012年モデルのJA10型式では一度、四角いヘッドライトとなったものの、2017年モデルで丸目に戻されたヘッドライト。同時にLEDが採用され、最新型のルックスとなった。

現行モデルではメーター内に液晶が追加され、ギアポジションとフューエルメーターを追加。燃料計は6コマ表示で、残り1コマの点灯でガソリン残量が約0.7Lだ。

プラスドライバーのみで取り外せるレッグシールドの下は、フレームに沿ったワイヤーハーネスやエアボックスを内蔵。普段の整備でここまで露出させる必要はない。

110cc+タンデムステップつきで、二人乗りが可能ではあるけれど、タンデムシートは純正オプションで別売。ヘルメットホルダーも外部式で使いやすい。

シートオープンにキーロックはなく、ガソリン給油口にロックがかかるタイプ。対してC125は、給油口にロックがなく、シートオープンがキーロックのボタン開放式。
ホンダ「スーパーカブ110」主なスペック・燃費・製造国・価格
全長×全幅×全高 | 1860×705×1040mm |
ホイールベース | 1205mm |
最低地上高 | 138mm |
シート高 | 738mm |
車両重量 | 101kg |
エンジン形式 | 空冷4ストSOHC単気筒 |
総排気量 | 109cc |
ボア×ストローク | 47.0×63.1mm |
圧縮比 | 10.0 |
最高出力 | 5.9kW(8.0PS)/7500rpm |
最大トルク | 8.8N・m(0.90kgf・m)/5500rpm |
燃料タンク容量 | 4.1L |
変速機形式 | 4速リターン |
キャスター角 | 26゜30′ |
トレール量 | 73mm |
タイヤサイズ(前・後) | 70/90-17M/C 38P・80/90-17M/C 50P |
ブレーキ形式(前・後) | シングルディスク(ABS)・ドラム |
乗車定員 | 2人 |
燃料消費率 WMTCモード値 | 67.9km/L(クラス1)1人乗車時 |
製造国 | 日本 |
メーカー希望小売価格 | 30万2500円(消費税10%込) |
文:中村浩史/写真:森 浩輔