文:西野鉄兵/写真:南 孝幸、西野鉄兵、トライアンフ
デビューフェアを開催|来場や試乗でオリジナルアイテムをゲットできる!
普通自動二輪免許で運転できるトライアンフ
英国のバイクメーカー・トライアンフは、“ボンネビル”をはじめとするモダンクラシックシリーズ、アドベンチャーモデルの“タイガー”、スポーティな“デイトナ”や“スピードトリプル”、さらには排気量2458ccの“ロケット3”など多種多様なモデルを展開している。
日本でも近年とくに人気を集め、2023年の年間販売台数は過去最高となる4108台を記録した。
この4108台は、すべて大型自動二輪免許が必要な車両だ。新型車「スピード400」「スクランブラー400X」は、排気量398ccで普通自動二輪免許を取得していれば運転できるブランニューモデルとなる。これらが新たなユーザーを創出することは間違いなく、2024年はトライアンフにとってメモリアルイヤーとなることだろう。
車両価格は「スピード400」が税込69万9000円、「スクランブラー400X」が税込78万9000円。国内メーカーの400ccモデルと比較しても、魅力的に思える設定だ。
トライアンフは1月26日の発売と同時に、デビューフェアを開始した。全国の正規販売店に訪れるとオリジナルステッカーがプレゼントされる。さらに試乗を行なえば、オリジナルマルチハードケースもゲットできるぞ。フェアの期間は2024年2月16日までだが、どちらも数に限りはあるとのことだ。
実車を見た感想|2024年1月25日に東京で日本初公開
トライアンフ・イズムをたしかに感じられるたたずまい
1月25日には、都内でメディア向け発表会が行なわれた。
実車を初めて見た筆者の感想は、「写真や動画で見ていたよりも高級感がある!」ということ。価格が発表されたときはリーズナブルなことに驚きつつも、正直なところ逆につくりが心配にもなった。しかし杞憂だったようだ。実物はとても完成度が高く感じられた。
ロードスターの「スピード400」からはトライデント660やスピードツイン1200などのDNAを感じられるし、「スクランブラー400X」もスクランブラー900や1200のファミリーであることがひと目で分かる。
そして、置かれた状態の美しさや存在感は、トライアンフならではのものだった。
筆者は2003年式のトライアンフ「ボンネビルT100」のオーナーでもあるのだが、スーパーやコンビニの駐輪場でさえ愛車の元に戻ると「やっぱり、かっこいいな」と日々感じている。そのおかげもあり、中古で購入したのち約10年間に渡って所有し続けている。
「スピード400」「スクランブラー400X」もきっと普段の生活の中で、都度惚れ直すことができるモデルだろう。愛車への想いが高まればおのずと、山や海、おしゃれな都市、古い町並み、キャンプサイトなど、いろいろな場所へ連れ出したくもなる。
また同時に、既存のトライアンフのラインナップでは感じられない“スリムさ”が印象的だった。
400cc単気筒モデルという、その特性をしっかりと活かして造られている。車両重量は「スピード400」が171kg、「スクランブラー400X」が180kg。“軽くて細い”という特徴は、トライアンフというブランドにおいては、とても新鮮に感じられる。ただ単に「既存モデルの小型版を造りました」というわけではないのだ。
ぜひ興味がある方は、店頭で実車を確認してみてほしい。
文:西野鉄兵/写真:南 孝幸、西野鉄兵、トライアンフ