クロスカブといえば、カブシリーズの中でもアドベンチャーのような見た目とカラーリングなどで、CT125・ハンターカブに次ぐ、人気モデルとなっている。今回紹介するマシンは、三重県鈴鹿市にあるオーヴァーレーシングプロジェクツ(以下:OVER)が製作したデモ車両。
これまでカブ用パーツに着手してこなかったOVERだが、以前紹介したCT125・ハンターカブ用に続き、クロスカブ用カスタムパーツを続々と開発中。注目はなんといってもこのフロントまわり。クチバシのようなフロントアップフェンダー(写真はFRPだが、実際の商品はカーボンになります)により劇的なイメチェンに一役買ってくれる。アップフェンダー装着時にはフロントダウンハーフフェンダー(カーボン)と合わせることで泥除け、跳ねからエンジン部を守ってくれる。一気にアドベンチャールックに仕上げてくれるクロスカブ用では数少ない外装パーツの1つとなっている。
マフラーは純正と同じダウンタイプながら、シンプルでクラシックな見た目のシガーパイプDOWNを装着。スッキリした見た目のマフラーは純正が4.75kgに対し、2.84kgと大幅に軽量化される上に、低~中速域から伸びやかな加速を楽しめる1本となっている。これ以外にも迫力のSSメガホンDOWNやカスタム感の強いレーシングダウンもリリース中。
エンジンを囲うようにデザインされたパイプに、エンジン下部を守るアンダーカバーを組み合わせたエンジンガード&アンダーカバー。他にはないこの作りが、クロスカブが持つアドベンチャー要素をアップさせる注目パーツ。万が一の転倒時に車体のダメージを軽減してくれるエンジンスライダーもワンポイントカスタムにおすすめ。アルミ削り出しのプレートにOVERロゴ入りのスライダーでカスタム感をアップさせてくれる。プレートに関してはブラック以外にシルバーもリリース中。
センターキャリアはまだ試作段階で、エンジンガードと同じ丸パイプを使うことで、全体で見た時に一体感のある見た目がポイント。荷物を載せる部分には無数の穴を用意し様々なアイテムが取り付けしやすく、荷物も括りやすくなっている。
クラッチカバーの下側に装着されるプロテクターは、ブレーキを操作する時にどうしても擦れてしまう靴(特にブーツ)とカバーの接触を減らしケース本体に傷がつかないようにしてくれる。傷を防止してくれる以外にもつま先、足のガイドとして、上下の動きがしやすくなり、シフト操作の負担も軽減。ブラック以外にシルバーも用意。
リアキャリアに荷物を満載にした時や、未舗装路での駐車時に大活躍してくれるワイドスタンド。純正のラバー取付部を使用することで確実に車両を支えてくれるクロスカブユーザーマストアイテム。ブラックアルマイトのほか、より強い塗膜のブラックパウダーコート仕上げもあるぞ。
文・写真:山ノ井敦司