文:松下尚司/写真:ロイヤルエンフィールド
ワインディングで光る驚きのスポーツ性
試乗会の発着はロサンゼルスのダウンタウンにあるホテルなので、当然、市街地スタートとなるわけだが日本の道路事情とは違い、荒れていたり波を打っている道路が多い。案の定、スタートしたとたんにギャップがある道路をガツガツと走ることになったが、そこで感じたのはサスペンションの仕事っぷりだった。前後サス共にしなやかで、ギャップを巧みに吸収し、不安になるどころか楽しんで走れてしまった。
その後、高速道路、ワインディングと計250kmを走ったが、なかでも走行時間に費やしたのはワインディングだった。海外試乗会は先導ライダーによって十中八九ハイペースになるが、働き者の足まわりはここでも力を発揮。素直なハンドリングは進路を安定させやすく、ワインディングだからと特別な乗り方を強いられることもなかった。
乗車姿勢が前傾気味でステップがミッドコントロールなので、フロントに荷重をかけてクイクイと曲がっていく印象だ。ミッドコントロールの位置的にどうしてもステップは接地しやすいが、車体の安定感を乱すことは一度もなく、これでもかと続く特訓のようなワインディングを攻略できたのも、ショットガン650の作り込まれたスポーツ性の高さのおかげだ。
車体のデザインはカスタムシーンから着想を得たとのことで、細部からもカスタマイズな匂いを漂わせているが、それとは別に、走る楽しさ、スポーツ性を大事にしているのが分かる。唯一、高速走行でのハイスピード走行では、軽快さが不安定につながる部分も感じられたが、開発陣が望んだ通り、様々なシチュエーションでの試乗ができたおかげでショットガン650が持つ総合力の高さ、万能性を感じることができた。
そして、そのポテンシャルは、ミドルクラスの新たな市場創造をイメージさせるもの。「インドメーカーかぁ…」と、食わず嫌いになっている人ほど、一度、触れて、乗ってみて欲しいモデル。きっと精度の高さを感じるはずだ。
空冷スポーツスターがラインアップから消えた今、それに変わって都会を快走するバイクはショットガン650なのではと思っている。
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いまやカスタムシーンはライフスタイルカルチャーを巻き込んだトレンド。ロイヤルエンフィールドはNEWモデルの発表に合わせ世界中のビルダーと一緒に、カスタムで新たな世界観を表現している。
ロイヤルエンフィールド「ショットガン650」カラーバリエーション
目を引くカラーリングはショットガン650の魅力
昨今、バイクを選ぶ理由としてカラーリングはとても重要なポイントで、ロイヤルエンフィールドもデザイナーが特に意識している部分のひとつでもある。
ショットガン650のラインアップで発表されたカラーリングは全4色。ステンシルホワイトのみツートーンで、他3色はワントーン。今回のローンチで用意されたことを考えると、ステンシルホワイトがメインカラーという位置づけだろう。
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