文:宮崎敬一郎、オートバイ編集部/写真:柴田直行、南 孝幸
トライアンフ「タイガー900GT プロ」ライディングポジション・足つき性
シート高:820-840mm
ライダーの身長・体重:176cm・68kg

ホイールトラベル前180mm、後170mmを確保しつつシート高は820-840mm。この低さは林道に入れば強い味方になる。椅子に座っているような自然なライポジで、シートは程よく硬く、ロングランでも疲れが溜まりにくい。
トライアンフ「タイガー900GT プロ」各部装備・ディテール解説

基本的なデザインは前モデルのものを継承しているが、新型はシュラウド形状が新しくなり、タンク上のロゴも三角形のブランドマークに変更されている。

180度→270度→270度という、独特の不等間隔爆発を持つ「Tプレーンクランク」3気筒ユニットはトラクション性能に優れる。

フロントフォークもマルゾッキ製で、こちらはリバウンドとコンプレッションの手動調整機構つき。キャリパーはブレンボのStylema。

リアサスは170mmのストロークを持つゆとりあるもの。ホイールはキャストで、装着タイヤはメッツラーのツアランス・ネクスト。

GTプロのリアショックユニットはマルゾッキ製。乗車人数や積載に応じて選べるプリロードや、リバウンド調整を手元のスイッチで電子調整可能。

細身のヘッドライト、DRL、ウインカー、フォグランプと、灯火類は全てLED。ウインカーはポジションランプも兼ねたタイプだ。

スクリーンは工具不要で5段階に高さ調節が可能。左右のディフレクターも含め、防風効果は非常に高いものとなっている。

メーターは大型の7インチカラーTFT。リアサスの電子調整や5種類のライディングモード、タイヤ空気圧など、表示機能も多彩。

GTプロはグリップヒーターが標準装備。左グリップのボタンで、温度調整をライダーの好みで3段階に設定できる。

シートは工具不要で高さを2段階に調整可能。前後ともシートヒーターが標準装備で、どちらも温度調整は2段階となっている。
トライアンフ「タイガー900GT プロ」動画・写真
Introducing the ALL-NEW Triumph Tiger 900
www.youtube.comTiger 900 GT Pro | Features and Benefits
www.youtube.comトライアンフ「タイガー900」シリーズの主なスペック・価格
全長×全幅×全高 | 2305《2315》×930《935》×1410-1460《1452-1502》mm |
ホイールベース | 1555《1550》mm |
シート高 | 820-840《860-880》mm |
車両重量 | 220〔223〕《229》kg |
エンジン形式 | 水冷4ストDOHC4バルブ並列3気筒 |
総排気量 | 887cc |
ボア×ストローク | 78.0×61.9mm |
圧縮比 | 13.0 |
最高出力 | 80kW(108PS)/9500rpm |
最大トルク | 90N・m/6850rpm |
燃料タンク容量 | 20L |
変速機形式 | 6速リターン |
ブレーキ形式(前・後) | Φ320mmダブルディスク・Φ255mmシングルディスク |
タイヤサイズ(前・後) | 100/90-19《90/90-21》・150/70-R17 |
車両価格(税込) | 165万5000円~168万5000円〔189万5000円~192万5000円〕《197万5000円~202万円》 |
文:宮崎敬一郎、オートバイ編集部/写真:柴田直行、南 孝幸