インディアン「FTR×RSDスーパーフーリガン」の特徴
世界限定300台の生産、日本では25台を発売
インディアンのアメリカンスポーツ「FTR」は、これまでにもさまざまな限定車が展開されてきた。今回発表されたのは、ローランド・サンズ・デザイン(RSD)とのコラボレーションモデルで、世界限定300台の生産となり、日本ではそのうち25台が販売される。
この「FTR×RSDスーパーフーリガン」のベースモデルは、FTRの上級グレード「FTR Rカーボン」。排気量1203ccの水冷Vツインエンジンは、最高出力123HP、最大トルク120Nmを発揮する。
フルアジャスタブルのオーリンズ製倒立フロントフォークやピギーバック式リアショック、ブレンボ製のブレーキ、アクラポビッチ製マフラーなど各部には高級パーツを備える。メーターはΦ101mmのタッチスクリーン・ディスプレイを採用し、スマートフォンとの接続も可能だ。
燃料タンクの上部や各カウルには、RSDとのコラボモデルならではのグラフィックがあしらわれている。
「FTR×RSDスーパーフーリガン」の車両価格は税込325万円。日本には2024年春に導入される予定だ。
このモデルや今回のコラボレーションについてインディアンのアーロン・ジャックス副社長は次のように語る。
「『フーリガン』"という言葉は、モーターサイクルの世界ではまったく新しい意味を持つようになりました。それは、モーターサイクルで楽しむことを何よりも優先する、周りにおもねることなく大胆不敵な振る舞いによって特徴づけられます。この新しいFTRはそのすべてを表している。ローランド・サンズはこの道を切り開き、フーリガンというライフスタイルを軸にRSDブランドを築き上げてきました。中型クルーザーでダートオーバルを周回することから、今日のMotoAmericaシリーズでのコンペティティブなレースまで、フーリガンライディングの精神は変わらない」
RSDの創設者であるローランド・サンズ氏は以下のようにコメントしている。
「スーパーフーリガンバイクは、レース場で見かけるようなフルフェアリングのマシンとは一線を画し、パワートレインをむき出しにしつつ、泰然自若なポジションとカスタムの美学を兼ね備えている。インディアン・モーターサイクルから、カスタマー向けのインディアンFTRのデザインを依頼されたとき、そのことは自然な流れであり、今回それを表現できたことを非常にうれしく思っている」
インディアン「FTR×RSDスーパーフーリガン」の動画・写真
インディアン「FTR×RSDスーパーフーリガン」の主なスペック・価格
全長 | 2223mm |
ホイールベース | 1524mm |
最低地上高 | 165mm |
シート高 | 乗車時805mm・非乗車時820mm |
車両重量 | 218kg(燃料除く) |
エンジン形式 | 水冷4ストDOHC4バルブV型2気筒 |
総排気量 | 1203cc |
ボア×ストローク | 102×73.6mm |
圧縮比 | 12.5 |
最高出力 | 123HP/7750rpm |
最大トルク | 120N・m/6000rpm |
燃料タンク容量 | 13L |
変速機形式 | 6速リターン |
キャスター角 | 25.3′ |
トレール量 | 100mm |
ブレーキ形式(前・後) | Φ320mmダブルディスク・Φ260mmシングルディスク |
タイヤサイズ(前・後) | 120/70ZR17 58W・180/55ZR17 73W |
メーカー希望小売価格 | 325万円(消費税10%込) |
まとめ:西野鉄兵