ホンダ・レブルシリーズのライダーの股下で特徴的にくびれるフレーム。剥き出しの部分も多く、後端部はループさせることで単体でも美しく作り込む。燃料タンクをはじめ、レブルらしさを象徴するアイコニックなパーツとともに、高い自由度が持たされた。

レブルのフレームの特徴

画像: 奥側2台がレブル500(左側)、レブル250(右側)。手前2台がレブル1100(左がDCT、右がスタンダード)。いずれもくびれたフレームとファット&ワイドタイヤを軸にしたレブルらしいナロースタイルを持っていることが分かる。

奥側2台がレブル500(左側)、レブル250(右側)。手前2台がレブル1100(左がDCT、右がスタンダード)。いずれもくびれたフレームとファット&ワイドタイヤを軸にしたレブルらしいナロースタイルを持っていることが分かる。

見えるからこそ形や質感にこだわったフレームの作り

レブルのフレーム(Hondaはフレームボディと表記)は、ライダーの股下で特徴的なくびれを持たせたナロースタイル。ナローは狭い、言い換えれば幅を絞り込んだという感じで、あえて分けるならレブルはクルーザーということもあってフレームは露出する、見える部分が多い。それゆえにフレームの形そのものがレブルのアイデンティティになると捉えて形状を設定した。

曲げのポイントを増やし、入力点=リヤタイヤ→サスペンションからの力をくびれのある真ん中に寄せ、その後は広がってヘッドパイプに力が伝わるようなイメージがその形に表現される。ライダーシートの後ろ側に来るフレーム後端部はカットエンドではなく左右をつなげるループ形状とし、フレーム単体でも美しさを感じるような作りにしたという。排気量の異なるエンジンを積む許容性があるのも特徴のひとつだ。

またリヤフェンダーやテールランプ類、パッセンジャーシートをセットするリヤフレームは別体のアルミダイキャスト製で金属の重厚感ある質感を持たせながら、ボルトオン構造とする。

リヤフェンダーはこれと釣り合う質感を持たせるように、鉄板プレス成形品が採用される。着脱のしやすさや素材・形状の変更の余地を作り、ユーザーの自由な発想によるカスタマイズも想起しやすいような作りが盛り込まれた構成ともなっているのだ。

レブル250・レブル500のフレームを比較

レブル250

画像1: ホンダ「レブル」シリーズ解説|ライダーの股下でくびれるナロースタイルのメインフレームが高い自由度の元になった

同じくダイヤモンドタイプフレームを使うレブル250のフレームボディ単体(イラスト)とエンジン搭載部(下写真)。イラストでのオレンジ表示部がエンジンマウントで、250のエンジンサイズに合わせた作りとなっている。他の部分の構成は500/250とも共通だ。

画像2: ホンダ「レブル」シリーズ解説|ライダーの股下でくびれるナロースタイルのメインフレームが高い自由度の元になった

レブル500

画像3: ホンダ「レブル」シリーズ解説|ライダーの股下でくびれるナロースタイルのメインフレームが高い自由度の元になった

イラストはエンジンをフレームの一部として活用するダイヤモンドタイプのレブル500のフレームボディ単体。下はそのエンジン搭載部。イラストで紫表示されているのがエンジンマウント部で、フロント下、リヤ上/下で支持するがサイズ的にも無理がない。

画像4: ホンダ「レブル」シリーズ解説|ライダーの股下でくびれるナロースタイルのメインフレームが高い自由度の元になった

ナロースタイルフレームの利点

レブルのナロースタイルフレームは少ない違いで複数タイプのエンジンが積めるという選択の自由度を作るとともにコスト軽減も可能にし、ライダーの自由度も高めた。

画像1: ナロースタイルフレームの利点

シート後部でループするデザインや燃料タンクをフレーム上に載せることも魅せる美しいデザインに貢献する。ヘッドライトも通常の横でなく下から支持して雑味を減らしている。

画像2: ナロースタイルフレームの利点

下はレブルのナロースタイルのイメージイラスト。特殊鋼管製のフレームは本文にあるように曲げポイントはあえて増やし、駆動輪となるリヤタイヤからリヤサスペンションを通した力の流れが一番細い=ナローな真ん中のシート部を通り、そこから広がってヘッドパイプ=フレーム前端部に行くという流れ、また露出部分が多いことを意識しての魅せるデザインを施しているのも特徴だ。

画像3: ナロースタイルフレームの利点

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