文:オートバイ編集部
ファンモデル
EARA(1977年)
オートマチック機構を採用した初の大型モデル
英語のERA(時代)とAutomaticのAを組み合わせて作られたExpands the Automatic Riding Age(オートマチック時代を開く)の意味合いを込めて開発されたEARA(エアラ)。トルクコンバーターを採用したオートマチック機構、ホンダマチック自動変速機を空冷4ストOHC4気筒736ccエンジンに搭載。
HAWK CB400T(1978年)
ホンダマチック搭載のスポーツモデル
EARAが登場した翌年に登場したオートマチックモーターサイクル・HAWK CB400T。中型二輪車に向けて新設計された高効率で軽量・小型のホンダマチック変速機を空冷4ストOHC2気筒395ccエンジンに搭載。ほとんどの走行をクラッチ操作もギアチェンジもなしで行える無断変速のスターレンジにより滑らかで、軽快な走りが楽しめた。
DN-01(2008年)
革新のオートマチック機構「Human-Friendly Transmission」を採用
2005年の東京モーターショーでコンセプトモデルとして参考出品され、2008年に発売されたDN-01。ジュノオM85に搭載されたパダリーニ式無断変速機の原理を応用したホンダ独自のロックアップ機構付油圧機械式無段変速機(ひとつの軸の上に発進機能から動力伝達、変速機能までを持つ変速機)HFTを搭載。フルオートモードにはクルージングに適したDモード、スポーツ走行を可能にするSモードと、マニュアル感覚の「6速マニュアルモード」が用意された。
VFR1200F Dual Clutch Transmission(2010年)
AT・MTの両方が楽しめる「Dual Clutch Transmission」を採用
当時、二輪車で世界初となる有段式自動変速機デュアルクラッチトランスミッションを搭載して登場したVFR1200F DCT。ダイレクト感のあるマニュアルトランスミッションの構造はそのままに、クラッチ操作とシフト操作を自動化したトランスミッション。変速方法はシフト操作を自動化した「ATモード」とライダー自身がギアを選ぶ「MTモード」が用意される。DCTの発表から現在に至るまで、常に進化を続け、現行モデルにも最新のDCTが採用されている。
文:オートバイ編集部