文:ノア セレン、横田和彦/写真:関野 温
「スノーチェーン」とは?「スパイクタイヤ」とは?
凸凹コンビのバイク用スノーチェーン装着 初体験
バイク歴の長いライダーでもバイク用スノーチェーンを装着して走行したことがある人は少ないだろう。もちろん凸凹コンビも今回が初体験。さて上手に装着できるかな…トリシティは大変そう。
バイク用スノーチェーン最大手の
「ミズノチェン」
バイク用スノーチェーンのほとんどは「ミズノチェン」が製作している。もちろん郵便局のカブが装着しているスノーチェーンもミズノ製。サイズも豊富にあり、なんと大排気量用の180/55-17サイズも設定されている。
スノーチェーンの装着はとても簡単
1.チェーンをタイヤの下に
まずはタイヤの下にチェーンを広げる。チェーンには裏表と進行方向があるので注意しよう。センタースタンドがある車両は、それを使うとさらに容易に装着できる。
2.タイヤの上にかぶせてもOK
リアフェンダーとタイヤの隙間が大きい車両はタイヤの上にかぶせる方法でも構わない。そのまま回転させるだけで巻き付け作業は完了する。とても簡単だ。
3.フックでチェーンを結合
スノーチェーンが一周したらあとは左右のチェーンをフックで結合するだけ。まずは軽く引っ掛けてチェーンをタイヤになじませながら、徐々にきつく締め付けていく。
4.バンドで左右を固定
スノーチェーンの巻き付けが完了したら、次は左右のチェーンをバンドで固定する。バンドには専用フックが同梱されているので、それを使えば簡単に装着できる。
凍結路のスーパーウエポン『スパイクタイヤ』
風魔プラス1 世田谷店 渡辺裕之 店長
オフロードをはじめ、スノーツーリングにも精通する渡辺さん。店内は充実したオフロード用品が所狭しと展示されている。
なんと! 東京の世田谷でスパイクタイヤは作られていた
スタッドレスタイヤの普及でスパイクタイヤは絶滅したのではと思うかもしれないが、今でも北海道や東北地方などの限られた地域で使用されている。そんな二輪用スパイクタイヤが東京のど真ん中、世田谷にあるオフロード用品店「風魔プラス1」で製作されているというのだ。
とはいえ関東地方では使用できないスパイクタイヤなんて需要があるのかと思いきや、冬季になると全国からスパイクタイヤのオーダーが入り、バックオーダーを抱えるほどだとか。もちろんミズノチェン製のスノーチェーンも取り揃えているので、スノーツーリングに興味があるなら一度店長の渡辺さんに相談してみるといいだろう。
スパイクの種類は数種類あり、使用目的で決める
スパイクには素材、形状、長さなどが異なる様々な種類がある。走るコースや使用目的によって使いわけるのが鉄則。スパイクの先端にはスウェーデン語で「重い石」というレアメタルの一種、タングステンを使用するタイプもある。
文:ノア セレン、横田和彦/写真:関野 温