レポート:西野鉄兵/モデル:梅本まどか
2023年下旬から350cc&400ccクラスの新型車が続々登場
日本での400ccの名車といえば、しばらくの間ヤマハ「SR400」やホンダの「CB400SF」「CB400SB」でした。ただ、それぞれ2021年と2022年に生産終了。日本のヨンヒャクは今後どうなるのか? と心配の声もありましたが、「SR400」と入れ替わるようなタイミングで、ホンダ「GB350」がデビュー。
そして「CB400」シリーズの生産終了で400・4気筒のモデルは終焉を迎えたかと思った矢先、カワサキが「Ninja ZX-4R」シリーズを発表。さらに400ccクルーザーという現行車には存在しなかったカテゴリーの「エリミネーター」もカワサキは2023年4月に発売しました。
そんな400cc新時代の幕開けを決定づけたのが、ハーレーダビッドソンの参戦といえるかもしれません。グローバル戦略車「X350」が日本でも2023年10月に発売されました。
2023年11月にはKTMが新型「390 DUKE」を発売し、海外メーカーの勢いが増しています。さらにトライアンフも「スピード400」「スクランブラー400X」という400ccモデルを投入。近年350ccモデルの各種が人気を高めているロイヤルエンフィールドも黙っちゃいません。
5年前といまを比べたとき、もっとも選択肢の幅が広がったのがこの350cc&400ccクラスといえそうです。ここから先は2024年に発売されたモデルと、これから発売される予定のモデルを一台ずつ紹介していきます。
ホンダ「GB350 C」|モーターサイクルショー2024 参考出品車
ホンダ「GB350」シリーズの新機種「GB350 C」は、大阪モーターサイクルショーで日本初公開されました。今期のモーターサイクルショーの目玉の一台ともいえるでしょう。ホンダブースにはさっそく跨り可能な車両も用意され、人気を博していましたよ。
もともとオートバイの原点を感じさせるスタイリングが魅力な「GB350」シリーズのなかでも、もっともクラシカルなデザインで登場。タンデムもしやすく、積載性も高いため、使い方の幅は広い! のんびりとロングツーリングを楽しむのにぴったりな一台に見えます。詳細は未発表。今後に期待ですね!
ホンダ「NX400」|ニューモデル
400ccクラスの希少なクロスオーバーモデルだった「400X」は生産を終了。代わって登場したのが後継機種の「NX400」です。基本的なメカニズムは引き継いでいますが、スタイリングは激変! 未来的なデザインになりました。さらにTFTメーターやトラクションコントロールを搭載するなど装備は大幅にアップデートしています。
ホンダ「CBR400R」|2024年モデル
2気筒フルカウルスポーツの「CBR400R」は、この2024年型でモデルチェンジ! CBR1000RR-Rからインスパイアされた新スタイルは、従来モデル以上にシャープになりました。
「NX400」と同様に、トラクションコントロールやTFTメーターを新装備。メーターはスマートフォンとのBluetooth接続が可能で、ナビアプリやミュージックアプリなどの操作もできます。
カワサキ「エリミネーター プラザエディション」|新グレード
2023年話題の一台となった新生「エリミネーター」に、新グレードの“プラザエディション”が登場しました! スタンダードモデルと「SE」の中間グレード的な存在となり、ドライブレコーダーを標準装備。専用色のパールサンドカーキとパールストームグレーをラインナップしています。