『バーグマンストリート125EX』で一週間バイク通勤!
スズキの125ccスクーターのラインナップのうち、ラグジュアリーな装備とスタイリングと、落ち着きのある安定した走行性能が魅力の『バーグマンストリート125EX』。
前回は走行性能をピックアップしてご紹介しましたが、今回はそんな『バーグマンストリート125EX』を一週間通勤に使用してみました!
以前、同じくスズキの原付二種スクーター『アヴェニス125』で通勤しましたが、クイックな旋回性能とピックアップの良いパワフルなエンジンフィールで軽快な通勤生活を送ることが出来ました。
その『アヴェニス125』と同じプラットフォームから生まれた兄弟モデルである『バーグマンストリート125EX』に対し、はじめは大きな変化が見込めるか懐疑的でしたが、一週間経過する頃にはすっかり心を奪われていたりして……?
『バーグマンストリート125EX』で通勤に革命が起きてしまった
「バイク通勤」においてスクーターに求められる性能は、住んでいる地域の地形や通勤ルート、時間により変化してくると思います。
筆者(石神)が通勤に使用するルートのうち大半は2車線以上の幹線道路。
加えて通勤距離は片道20kmで走行時間は40~50分を要します。
この場合の通勤バイクに求められるのは車の流れに乗るための安定したクルージング性能と、長い時間運転するための快適性だと思います。
正直、前回通勤で試乗した『アヴェニス125』は、個人的に見た目が好みだしエンジンフィーリングもスポーティで非常にお気に入りのスクーターなのですが、こと「通勤」という環境における快適性を比較すると『バーグマンストリート125EX』に軍配が上がりました。
中でも圧倒的に魅力的だったポイントは、フットボードが用意されたゆとりのフロアボード!
筆者の身長は174cm。実を言えばフットボードの無いスクーターで、膝を長時間立てているのが案外ストレスなんです……。
これが自宅から数キロの駅まで10分程度とかの走行ならまだしも、体力を温存したい仕事前や疲労した後の退勤後に40分ですからね……。
足を伸ばし、リラックスして走れる『バーグマンストリート125EX』の快適性は優しすぎて涙が出そうなほどでした……。
これなしでは生きられない身体に改造されてしまいそう……。
また、至極紳士的なスロットルレスポンスを見せる「SEP-α(スズキ・エコ・パフォーマンス-アルファ)」エンジンも快適性に貢献していて、発進時の優しく車体を送り出してくれるフィーリングは、どんなシーンでもストレスを感じさせない物でした。
自宅の周辺は入り組んだ路地になっていますが、通勤ルートの大半はほぼ一直線の幹線道路。なので、やはり欲しいのは小回りの効く旋回性よりも幹線道路を快適にクルージングする安定性です。
『バーグマンストリート125EX』は兄弟たちがリアタイヤに10インチを採用する中、12インチの大径ホイールを採用しているため、安定感が高くてギャップにも強く感じます。
タイヤが小さいと鋭い小回りが効くのですが、安定感を犠牲にしてしまう印象もあるので、素早さよりも快適を重視したい長距離バイク通勤においては、12インチリアホイールが頼もしい味方でした!
ただ一点、欲を出したくなるのがこのスクリーン。
コンパクトなスモークタイプのスクリーンは『バーグマンストリート125EX』のスマートな印象ととてもマッチしていてスタイリングとしては非常に魅力的です。
「ストリート」と名付けられるだけあって市街地での短距離運用でも非常に扱い易く、ちょこっと乗るくらいなら特段気にならなかったのですが、長距離、特に気温の低い日や雨天では大きい風防が恋しくなります……。
現在の純正アクセサリーにはロングスクリーンのラインアップはないようですが、出してくれないかな~……なんて!
まぁ、大型スクリーンが無くても足に風が当たらないフロアボードに足を乗せられるだけで十分快適なんてすけどね!
(下に続きます)
一週間『バーグマンストリート125EX』で通勤してみましたが、その通勤における快適性は革命的でした……。
バイクって見た目や出力性能といったロマンで選びがちな乗り物ですが、通勤に使うスクーターはやっぱり用途に合わせた快適さが欲しい!
そして、スマートなフロントマスクとどっしり構えたスタイリングも満足感が高いし、ううむ……『アヴェニス125』か『バーグマンストリート125EX』か……。
これは……更なる議題が生まれてしまった!
【文:石神邦比古(モーターマガジン社)】