文:松本正雅/写真:西野鉄兵、ホンダ/モデル:カナイメグ
ホンダ「CB1000 ホーネット」考察
精悍なストリートファイターデザインを採用!
かつて大人気を誇ったホンダのスポーツネイキッドのブランド、ホーネット。CBR譲りのパワフルなエンジンを抑揚の効いたグラマラスなボディに組み合わせ、250、600、900をラインアップ。日本だけでなく、世界中のライダーから愛された名機でした。
そんなホーネットの名前を久々に冠したモデルとして、2022年に欧州で登場した750、500に続いて昨年EICMAで公開されたのが、シリーズのトップモデルとなるこのCB1000ホーネット。この1000に関してはホンダからも国内導入がアナウンスされていて、いつ導入されるのか、期待は高まるばかりです。
ちなみに、モーターサイクルショー2024で公開されている車両は欧州では公開されていないホワイトで、国内仕様のカラーはこのホワイトになる可能性が高そうです。
LEDの4眼ヘッドライトが迫力を醸し出しているフロントマスク。スタイリングはいわゆるストリートファイタースタイルで、欧州で人気が出そうなデザインです。
ホーネットの名前にふさわしく、ボディラインは抑揚の効いたもの。ボリュームあるタンク、絞り込んだシート、シャープなテールカウルは、かつてのホーネットのDNAを感じさせるもの。ちなみにメーターは新型CB650Rなどにも採用されている5インチのカラーTFTで、スマートフォンとの連携が可能な「Honda RoadSync」も採用しています。
SC77譲りの強力エンジンを新設計の車体に搭載!
搭載されるエンジンは CBR1000RRファイアーブレード譲りの4気筒。今回からエンジンのベースが2017年型のSC77型となり、よりパワフルになった一方で、きめ細かいスロットル制御も可能になっています。ちなみに、ホンダが発表しているパワースペックは150PS以上。リッタークラスのストリートファイターとしてはかなり強力な部類だと言えますね。
これを搭載する車体は新設計のスチール製ツインチューブフレーム。これまでホーネットといえば、代々スチール製モノバックボーンフレームを採用してきましたが、今回の新型はスポーツバイクの「王道」とも言えるレイアウトになったわけです。
また、先代モデルに当たるCB1000Rはリアに片持ち式のスイングアームである「プロアーム」を採用していましたが、今季からオーソドックスな両持ち式に変更されているのもポイント。排気系も非常にオーソドックスなレイアウトです。リアタイヤのサイズは180サイズで、CB1000Rよりも1サイズ細くなっており、軽快なフットワークにも期待できそうです。
国内発売が待ち遠しい! 今後の展開に注目!
現段階では発売時期、価格、スペックはいまだに正式発表されていないCB1000ホーネットですが、情報が少ない分、期待は膨らむばかり。2024年夏以降と噂されている国内仕様の登場を、今は首を長くして待ちましょう! 詳細な情報が公開され次第、続報をお届けしますので、今後の展開をお楽しみに!
文:松本正雅/写真:西野鉄兵、ホンダ/モデル:カナイメグ