文:松本正雅/写真:西野鉄兵、BMW
R 12 nineT
人気のヘリテイジロードスターが全身進化
まずは人気のロードスター・R12nineTからご紹介しましょう! 今回から新たに車名が「R12」となりましたが、カフェレーサー風のフォルムも含め、基本コンセプトは大ヒットしたRnineTを継承しています。今回からタンクは30mm短いアルミ製となり、上質さにも磨きがかかりました。
新型最大のハイライトが新設計の車体。新型は今回から「チューブラーブリッジスチールスペースフレーム」を採用。前後に分かれていた構造を見直すことで、構造をシンプルなものとして軽量化を達成。シートレールも新設計のボルトオンタイプになりました。
エンジンは空油冷のDOHCフラットツインで、排気量は1169cc。基本的には従来のRnineTからの継承で、パワースペックも109PSとそのままですが、フレームの変更に伴って燃料タンクの位置やエアクリーナーボックスの形状や搭載位置が変更されており、従来モデルでは燃料タンクの下から出ていた、特徴的な吸気ダクトはシート下のエアボックスと一体化されています。
R 12
フロント19インチ採用のヘリテイジクルーザー
そして今回、R12nineTから派生したニューモデルがR12。こちらはフロントを19インチ、リア16インチを採用したクルーザースタイルのモデルで、754mmという低シート高を実現。構えることなくオールマイティに楽しめるクルーザーに仕上げられています。
シート高は低く抑えられていますが、シート自体は肉厚でホールド性にも優れた形状となっているので、ストリートからツーリングまで幅広いシーンで快適な走りを確保。セグメント的にはクルーザーですが、ネイキッドに近い感覚で楽しめそうです。
車両価格はR12nineTが253万5000円〜、R12が198万6000円〜。往年の名車のテイストを最新技術で堪能できるこの2台、月刊『オートバイ』6月号では試乗記をお届けできると思いますので、期待してお待ちください!