文:オートバイ編集部/写真:松川 忍
わたしも受講させていただきました!
これからを生きる高校生へ向けた、ホンダと秩父農工の新たな取り組み
今回は、ホンダが高校生に電動二輪車の技術を学んでもらい、実際に乗って、体験してもらう会を開催するということで、取材しつつ、私も一緒に受講させていただきました。
会場となったのは123年の歴史がある埼玉県立秩父農工科学高等学校。工業部(電気システム科・機会システム科)から農業部(農業科・森林科学・食品科学科)、家庭部(ライフデザイン科・フードデザイン科)など3部7学科もあり、様々な分野から現代問題視されている環境・エネルギー・食料などが学べ、人材を育てている複合型専門学校です。
今回のテーマはホンダが2050年までに目指しているカーボンニュートラルと交通事故死者ゼロの実現へ向けた取り組みのひとつで、工業部の2年生を対象にEM1e:の開発責任者の講義や、EM1e:による安全運転講習会を開催。
これから社会で活躍する高校生たちがカーボンニュートラルや交通安全とマナーの重要性を知り、やるべきことを見つけるきっかけとなったのではないでしょうか。将来、この中から開発者になる方やライダーになる方が生まれたらいいですね。
講習に参加した工業部(電気システム科・機械システム科)の2年生の皆さん。講習中の質疑応答では少し恥ずかしそうにしていましたが、講習後には用意されていたEM1 e:を目の前にして、開発者に質問したり、実際に触れてみたりと興味深々でした。
午前中に開催された講習では「カーボンニュートラルとモビリティの電動化」と「電動バイクの構造としくみ」という内容をわかりやすく、丁寧に紹介。現場の第一線で活躍するお二人の話に、参加した学生達は熱心に聞き入ってました。
午後からは校内に用意された特設コースで安全講習会を開催
普段からバイクで通学していたり、EM1e:に興味があるという生徒さんら計24名が参加。校内に用意されたコースを走るということで、参加されない生徒さんも注目していました。
埼玉県警秩父署の白バイ隊員さんも安全運転講習会に協力してくれました!
バイクに乗る上で重要なあごひもやプロテクターの必要性をしっかりとレクチャーする白バイ隊員さん。ホンダのインストラクターによる安全運転講習会に白バイ隊員も協力し、交通安全やマナーの大切さを伝えてくれました。
参加者した高校生達のリアルな感想を聞いてみました!!
電動ならではのスムーズさを実感しました
自前のヘルメットやウエアを持参して参加した6人は、バイク通学はもちろん、17歳にも関わらずみんな2台持ち! 普段乗っているバイクとは全く違うEM1e:に乗ってみてどうだったのでしょうか?
最初にお話を聞いた久米さんは「静かで振動もなく乗りやすかったです。けど原付って考えると少し重いかな〜」。肥土(あくと)さんは「静かで、発進もスムーズでした。実際に乗って通学すると考えると、学校のまわりは坂が多いのでもう少しパワーが欲しいかな」とリアルなコメントも。普段スーパーカブで通学している芝田さんは「全てが静かでびっくりしました」。黒沢さんも「いつも乗っているカブと比べるとエンジンがかかっているかわからないほど静かで、歩行者に接近を気づいてもらえるか少し心配になりました」。
磯田さんは「振動もないし、加速も緩やかでマイルドで乗りやすかったです」。吉岡さんは「想像していた以上に速くてびっくりしました。原付にしては値段が高くて、17歳にはコスパが…」とバイク好き高校生のリアルな感想は聞いていて「なるほど〜」と改めて感じることがありました。
バイク女子も興味深々で電動モデル初試乗‼
普段ビーノで通学している楓七(はやな)さんは「こういった機会がないと乗れないので試乗に参加しました。乗ってみると静かで、加速がよかったです。見た目もシンプルでカッコよかったです」と笑顔で答えてくれました。免許はあるけど、バイクに乗るのが久しぶりという美羽(みう)さんは、「乗る前は少し怖かったんですけど、足つきもいいし、楽しかったです」と笑顔で答えてくれたのでほっこりしました。
文:オートバイ編集部/写真:松川 忍