文:太田安治、ゴーグル編集部/写真:松川 忍
ロイヤルエンフィールド「クラシック350」足つき性・ライディングポジション
シート高:805mm
ライダーの身長・体重:176cm・62kg

車両のキャラクター同様、ライディングポジションも凜としたもの。805mmというシート高は特に低いわけではないが、シート前方の絞り込みが効いていて足着き性は良好。肉厚のシートは座り心地が良く、長時間走行でもお尻が痛くなりにくい。

ロイヤルエンフィールド「クラシック350」各部装備・ディテール解説

質感が高い各部のメッキパーツがヴィンテージスタイルを引き締める。

バイザー付きのヘッドライトは「キャスケット」と呼ばれる仕様。ヘッドライト下側のウインカーに加え、上側にポジションランプが配置されている。

スピードメーターはフルスケール160km/hで、内側にはマイル表示あり。タコメーターは装備しないが、キャラクター的に必要性は感じない。

クロームメッキ部分と塗装面の境界にある金色のラインは職人による手描き。厚みのあるエンブレムとタンクパッドもヴィンテージルックに貢献。

空冷エンジンながらユーロ5と同等の排ガス規制をクリア。ヘッド、シリンダー、クランクケース上部にまで刻まれた冷却フィンが空冷を主張している。

エキゾーストパイプからサイレンサーエンドまで、すべてスチール製のクロームメッキ仕上げ。耳に刺さるような破裂音をカットした排気音が心地いい。

バイブレ製キャリパー採用のブレーキはレバーを握る力に対してリニアに制動力が立ち上がるビギナーでも扱いやすい特性。もちろんABSも装備している。

リアサスペンションのスプリングは市街地での乗り心地に配慮した2段レート。リアキャリパーもバイブレ製で、微妙な入力でのコントロール性がいい。

試乗車に装着されていたタイヤはインド・CEAT社のズームプラスという製品。耐摩耗性重視のキャラクターなのか、市街地ではやや硬い乗り味だ。

シートは前後分割タイプ。試乗車はオプションのローライダーシート(1万890円)が装着されていた。後部シートはフラットな形状で荷物が積みやすい。

テールライトはレトロ感が漂う真円形状。深いリアフェンダーを支えるステーは、服やバッグが後輪に巻き込まれることを抑止する効果も発揮する。
ロイヤルエンフィールド「クラシック350」動画・写真
Royal Enfield New Classic 350
www.youtube.comロイヤルエンフィールド「クラシック350」主なスペック・製造国・価格
全長×全幅×全高 | 2145×785×1090mm |
シート高 | 805mm |
車両重量 | 195kg |
エンジン形式 | 空冷4ストSOHC2バルブ単気筒 |
総排気量 | 349cc |
ボア×ストローク | 72.0×85.8mm |
圧縮比 | 9.5 |
最高出力 | 14.9kW(20.2PS)/6100rpm |
最大トルク | 27N・m/4000rpm |
変速機形式 | 5速リターン |
燃料タンク容量 | 13L |
ブレーキ形式(前・後) | Φ300mmシングルディスク・Φ270mmシングルディスク |
タイヤサイズ(前・後) | 100/90-19・120/80-18 |
製造国 | インド |
メーカー希望小売価格 | 69万4100円~72万8200円(消費税10%込) |
文:太田安治、ゴーグル編集部/写真:松川 忍