国産400クラス唯一のアドベンチャーバイクであるホンダ「400X」が大幅に進化。「NX400」として2024年4月18日に発売された。そこで400Xが大好きなノア セレンが、旧モデルを振り返りながらNX400に期待するポイントを新旧の比較写真を交えながら紹介する。
文:ノア セレン/写真:南孝幸、関野 温
画像: Honda NX400 総排気量:399cc エンジン形式:水冷4ストDOHC4バルブ並列2気筒 シート高:800mm 車両重量:196kg 税込価格:89万1000円

Honda NX400

総排気量:399cc
エンジン形式:水冷4ストDOHC4バルブ並列2気筒
シート高:800mm
車両重量:196kg

税込価格:89万1000円

画像: Honda 400X 総排気量:399cc エンジン形式:水冷4ストDOHC4バルブ並列2気筒 シート高:800mm 車両重量:199kg 税込価格:85万8000円

Honda 400X

総排気量:399cc
エンジン形式:水冷4ストDOHC4バルブ並列2気筒
シート高:800mm
車両重量:199kg

税込価格:85万8000円

「400X」を超えろ! 新型ミドルアドベンチャー「NX400」が発売

バイクは「趣味のもの」となって久しいけれど、「趣味のものだから」というエクスキューズがまかり通っているとも感じることがある。

趣味のもので個性こそが大切なんだから……車両価格は高くても良い。燃費が悪くても良い。ハイオク仕様でもいい。航続距離が短くても良い。キャリアなど便利装備はオプションで良い。などなど。1台で何でも平均点を高くこなしてくれていたネイキッド世代の僕としてはコレが許せないのだ。

画像1: 400X

400X

その点400Xは最高だった。400ccにもかかわらず全ての作りが上質でどこにもスキがなく、エンジンは絶品で扱いやすくしかも十分速い。ハイペースで走っても燃費が良く、防風性は高く、全てにおいて「ツッコミどころ」が見当たらないのだ。

趣味的要素は少なめかもしれないが、超実用車という感じがむしろカッコ良く、値が張るのにも関わらずツーリング先でよく見かけるのもこういった理由だと思う。僕の中でベスト現行車かもしれないぐらい全肯定したいモデルである。

その400Xがモデルチェンジし、NX400になった。実用車的魅力で欧州でもバカウレ(500版)してるのだからアップデートは当然だろう。ルックスに加えて、5インチのフルカラーメーターやトラコンの装備、スマホとの連動機能の標準装備が主な変更点。と言うことはだ。400Xのハード部分での魅力はソックリそのまま、さらに「使える」進化ということだ。あ〜大歓迎だぜ!

画像: NX400のカラーラインアップは写真左奥の「パールグレアホワイト」と右手前の「マットバリスティックブラックメタリック」の2色。

NX400のカラーラインアップは写真左奥の「パールグレアホワイト」と右手前の「マットバリスティックブラックメタリック」の2色。

「NX400」と「400X」の各部を比較

スタイリング

画像1: NX400

NX400

画像2: 400X

400X

ツルリとした顎のラインがモダンよ!

今回のチェンジで一番大きな進化はルックスとネーミング。数字から始まる400Xはちょっと不思議だったが、NXは(昔125があったけど)新しさを感じさせてくれるブランド名だ。400Xでは小さいクチバシがあったのに対して、NXはトランザルプのようにツルリとスマートで都会的。タフさと軽快さの両方を想起させるデザインがいいね。


ヘッドライト

画像2: NX400

NX400

画像3: 400X

400X

縦2眼は変わらずコンパクトに

欧州では同じエンジンを搭載する兄弟車のCB500ホーネットがあるわけだが、新型のNX400ではソレと共通の縦2眼小型ヘッドライトが印象的。シンプルな面構成をしているカウリングともマッチしているだろう。400Xも明るさはとても頼もしかったため、NXでも夜間ツーリングシーンなどで期待できる。ちなみにNXは若干軽量化もしているぞ。


ハンドル

画像3: NX400

NX400

画像4: 400X

400X

どこかロードモデル的しっかり感

フロント19インチの設定はハンドル幅も広そうなのだが、割とロードモデル的なコンパクトなポジションだった400X。ハンドルライザーを高く採ってハンドルバーそのものは短めとした設定もダイレクト感に寄与しているだろう。新型もここは引き継いでいる模様。倒立フォークとともに提供される確かなハンドリングはNXにも期待できる。


メーター

画像4: NX400

NX400

画像5: 400X

400X

5インチカラー、見やすさは大丈夫?

実は400Xのコンパクトでシンプルなメーターが好きだった僕は、5インチだとかフルカラーTFTだとかいうのは特別心が躍らない。しかし、スマホとの連携機能Honda RoadSyncが搭載された以上、自然な進化だろう。また「ホンダセレクタブルトルクコントロール(トラコン)」も搭載されたためメーターの大型化/見やすさ向上は必須か。


シート

画像5: NX400

NX400

画像6: 400X

400X

とても大切な機能部品

スタイリングの変更は主にフロントまわりであり、シートやテールの形状は灯火類などを除きほぼ引き継いでいるようだ。特にシートや荷掛けフックが充実しているグラブレールなどは400Xのものと共通部品ではないかと思えるほどによく似ている。快適な長距離巡航や気軽な荷物の括り付けなど、シートまわりは400Xの魅力そのままで安心した。

「NX400」と「400X」主なスペック・燃費・製造国・価格

NX400400X
全長×全幅×全高2150×830×1390mm2140×830×1380mm
ホイールベース1435mm
シート高800mm
車両重量196kg199kg
エンジン形式水冷4ストDOHC4バルブ並列2気筒
総排気量399㏄
ボア×ストローク67.0×56.6mm
圧縮比11.0
最高出力46PS/9000rpm
最大トルク3.9kgf・m/7500rpm
燃料タンク容量17L
変速機形式6速リターン
キャスター角27°30′
トレール108mm
タイヤサイズ(前・後)110/80R19・160/60R17
ブレーキ形式(前・後)ダブルディスク・ディスク
燃料消費率 WMTCモード値28.1(クラス 3-2)〈1名乗車時〉27.9(クラス 3-2)〈1名乗車時〉
製造国日本
メーカー希望小売価格 89万1000円85万8000円

文:ノア セレン/写真:南孝幸、関野 温

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