文:黒田健一、山ノ井敦司/写真:南 孝幸、関野 温
スズキ「DR-Z400 SM」の歴代モデル
公道に舞い降りた史上最強のスーパーモタード
2004年12月、スズキはトレールモデルのDR-Z400SをベースにしたDR-Z400SMを発売した。このモデルは単にホイールを17インチ化してロードタイヤを履かせただけでなく、モトクロッサーのRM250用をベースにした倒立フロントフォークや専用のアルミ製スイングアームなどを装着し、145kgの軽量な車体に最高出力40PSという強力なDOHC4バルブ水冷シングルエンジンを搭載したことで、スーパーモタードの称号に恥じないポテンシャルを発揮した。なおDR-Z400SMは現在でも北米で販売されている。
黒田&山ノ井が所有する「DR-Z400 SM」
たかが40PS、されど40PS…でも今も息づく、いにしえのスーパーモタード
2009年に最終型を新車で購入。この頃はリッターSSを毎年のように乗り換えてたな〜。でもいつしか過激すぎてアクセルを開けれないほどの漲るパワーに不満が爆発。軽くて、スポーティで、俺でもアクセルを全開にできるバイクを探していたらDR-Z400SMに行き着いた。たった40PSだけど背中にハイキックをクラったような加速とゴージャスな足まわりに感激して、目からウロコと涙が溢れ出たな〜。このとき真剣にもう一台購入しようか悩んだんだよ…やっぱ買っときゃよかった。
イジれば、イジるほど速くなる! やっぱりキャブ仕様のバイクは楽しいな〜!
走行距離は3万5000km、価格は12万円で即買いだったが…
DR-Z400SMとの思い出は05モデルを新車(ブラック)を購入し3カ月で事故(真っ二つに折れる大事故で廃車)、その3カ月後に保険で06年のイエローを購入し半年で事故(2度目の真っ二つに折れる大事故で廃車)、半年後ぐらいに保険で06年のブルーを購入し盗難と「これだけ続くと俺とDR-Zには何かあるのか!? 」と思い4台目の購入をず〜〜〜っと我慢していたが(その間もオフ車ばっかり買っていた)、2023年まで所有していたRMX250S(これもスズキかよ‼ )がエンジン不調→リアブレーキ故障→修理→クラッチ滑りとトラブルが連続。
寒い時期にはエンジンもかかりにくいというのもあり、どうしよかな〜と悩んでいた時に後輩からDR-Z400SMの車検ナシ20万‼ というお得な話があり、実車確認後、値下げ交渉で12万という破格値で購入。マフラーはヨシムラ付いてるし、所々にカーボンパーツ付いてるしとテンション上げ上げで、車検を通し、早速乗り回してみるとフロントフォークが抜け抜けで、リアショックもギリな状態(そりゃ〜12万だし、値切ってるんだから文句言うなよ)。
しかし、約20年ぶりのDR-Zはやっぱり最高‼ それまで乗っていたCRMやXLR、DT、KLX、RMXにはないトルクモリモリなパワフルさとカッチリした車体。余裕のある走りがDR-Zの魅力‼ 現状はボチボチだが、これからも長く乗っていきたいと思い各部をリフレッシュしていこうと計画中。もう事故らない、盗まれないぞ!
懐かしのカスタムパーツがテンコ盛り
文:黒田健一、山ノ井敦司/写真:南 孝幸、関野 温