文:太田安治、オートバイ編集部/写真:南 孝幸、島村栄二
ホンダ「NX400」ライディングポジション・足つき性
シート高:800mm
ライダーの身長・体重:176cm・62kg

直立した上体でライダーの重心位置が後ろ寄りに見えるが、走るとフロントタイヤが遠く感じることはない。シート高はCB400SFより45mm高い800mmだが、サスの沈み込みが多いので跨がると数値より低く感じる。

ホンダ「NX400」各部装備・ディテール解説

コンパクトなボディは継承しながら、大型アドベンチャーにも通じる堂々たる存在感を演出。

縦2眼のLEDヘッドライトが独創的なマスクを演出。デザインはすっきりしたものだが、シュラウドは複雑なレイヤー構造。

5インチのカラーTFTメーターは、好みに応じて3種類の表示デザインから選択可能。今回からトラクションコントロール(HSTC)も標準装備されている。

多機能になったメーターに対応し、左のスイッチボックスは十字キーを備えた新作に変更。シンプルなレイアウトで直感的な操作が可能だ。

DOHC4バルブ、180度クランクのパラレルツインエンジンは小気味いいパルス感が持ち味。アシスト&スリッパークラッチも標準装備。

多角形型のサイレンサーはシルバー仕上げのエンドピースを2本出し風のデザインとしたもので、こちらは前モデルから継承されたもの。

フロントフォークはショーワのSFF-BPを継承。フロントホイールも引き続き19インチを採用し、高い走破性と扱いやすさを両立。

前後ホイールはY字スポークの本数を減らした新デザイン。試乗車の装着タイヤはダンロップ製のトレイルマックス。

シートは前モデル同様の、前後一体型のワンピースタイプ。肉厚で座り心地が良く、ポジションの自由度も高いので、ロングランでも疲れにくい。

グラブバーはタンデム時に便利な大型のものを装備。シート下のスペースはやや少な目で、車載工具とETC車載器が置けるくらいのサイズ。

テールランプはCB650Rなどと共通のデザインで、コンパクトなLEDユニットを採用。前後ウインカーも細身のLEDタイプで、スッキリした外観の演出に貢献。
ホンダ「NX400」主なスペック・燃費・製造国・価格
全長×全幅×全高 | 2150×830×1390mm |
ホイールベース | 1435mm |
最低地上高 | 150mm |
シート高 | 800mm |
車両重量 | 196kg |
エンジン形式 | 水冷4ストDOHC4バルブ並列2気筒 |
総排気量 | 399cc |
ボア×ストローク | 67.0×56.6mm |
圧縮比 | 11.0 |
最高出力 | 34kW(46PS)/9000rpm |
最大トルク | 38N・m(3.9kgf・m)/7500rpm |
燃料タンク容量 | 17L |
変速機形式 | 6速リターン |
キャスター角 | 27°30′ |
トレール量 | 108mm |
ブレーキ形式(前・後) | ダブルディスク・シングルディスク |
タイヤサイズ(前・後) | 110/80R19M/C 59H・160/60R17M/C 69H |
燃料消費率 WMTCモード値 | 28.1km/L(クラス3-2)1名乗車時 |
製造国 | 日本 |
メーカー希望小売価格 | 89万1000円(消費税10%込) |
文:太田安治、オートバイ編集部/写真:南 孝幸、島村栄二