文:宮崎敬一郎、オートバイ編集部/写真:南 孝幸、島村栄二
BMW「R 12」ライディングポジション・足つき性
シート高:754mm
ライダーの身長・体重:176cm・68kg

シート高は754mmと低く、この排気量を考えると足つき性を含めた取りまわしやすさは最高レベル。下半身に窮屈さを感じることはないものの、右のFIまわりやシリンダーが何かの弾みにすねに当たって辛いことがあった。

BMW「R 12」各部装備・ディテール解説

クルーザーテイストの、ロー&ロングフォルム。丸みを帯びたタンクからシートに連なるフラットなラインがレトロ感を巧みに醸し出している。

ヘッドライトはオ―ルLEDで、中央にデイタイムランニングライトの入る独特なデザイン。左右のウインカーもLEDで、V字型に光るユニークなもの。

試乗車はオプション719のビレットパックを装備。バーエンドミラー、ブレーキ/クラッチレバー、リザーバータンクカバーがビレットパーツとなる。

スタンダードは2眼メーターを標準装備するが、試乗車は「マイクロTFTメーターパネル」を装備。表示数を抑えた超小型のカラーTFTメーターだ。

キーレスライドのキーフォブはモーションセンサー内蔵で、一定時間動きがないと電波の発信を遮断するので盗難抑止効果も高い。

現行モデルでは希少な空油冷フラットツインは味わいのあるフィールを楽しめる。シリンダーヘッドカバーはオプション719のビレットパーツ。

エキゾーストは左2本出しで、サイレンサーは細身の2本出し。ともに上質なメッキ仕上げが施されており、低音の効いた迫力あるサウンドを奏でる。

フロントフォークはΦ45mm倒立で、ブレーキキャリパーはブレンボのラジアルマウントとスポーツバイク顔負け。タイヤはBSのBT46。

リアタイヤは16インチ、駆動方式はBMWの伝統であるシャフト。ステップとステッププレートもオプション719のビレットパックのパーツが装備されている。

タンク容量は14リットルで、シルバー地にイエローとブラックのグラフィックが入る、オプション719専用アイテム。ハンドルもゴールド仕上げとなる。

タックロールとイエローのステッチが入った上質な仕上げのシートはオプション719のもので、撮影車の初回生産限定モデルに標準装備されている。
BMW「R 12」動画・写真
The all-new BMW R 12 and BMW R 12 nineT
www.youtube.comBMW「R 12」主なスペック・価格
全長×全幅×全高 | 2210×830×1110mm |
ホイールベース | 1520mm |
シート高 | 754mm |
車両重量 | 230kg |
エンジン形式 | 空油冷4ストDOHC4バルブ水平対向2気筒 |
総排気量 | 1169cc |
ボア×ストローク | 101×73mm |
圧縮比 | 12.0 |
最高出力 | 70kW(95PS)/6500rpm |
最大トルク | 110N・m(11.1kgf・m)/6000rpm |
燃料タンク容量 | 14L |
変速機形式 | 6速リターン |
ステアリングヘッド角 | 60.7° |
トレール量 | 132.5mm |
ブレーキ形式(前・後) | Φ310mmダブルディスク・Φ265mmシングルディスク |
タイヤサイズ(前・後) | 100/90R19・150/80R16 |
メーカー希望小売価格 | 198万6000円~(消費税10%込) |
文:宮崎敬一郎、オートバイ編集部/写真:南 孝幸、島村栄二