文:宮崎敬一郎、オートバイ編集部/写真:森 浩輔、南 孝幸
BMW「F 900 GS」ライディングポジション・足つき性
シート高:800mm
ライダーの身長・体重:176cm・68kg

ヒジ、腰、ヒザにゆとりのある快適なライポジ。自然に足を下ろすと完全にカカトが浮く。気楽に操れるライダーは限られるだろうが、これでも軽いので、このクラスのオフ系アドベンチャーの中では取り回しやすい方。

BMW「F 900 GS」各部装備・ディテール解説

GSシリーズの中では最もオフロード車らしいフォルム。ボディカラーはライト・ホワイト/レーシング・ブルー・メタリック /レーシング・レッドの1色。シ―トレールをむき出しにしたデザインでタフギア感をアピール。今回から燃料タンクを樹脂製としたことで大幅な軽量化も果たしている。

シャープなデザインのLEDヘッドライトはG310GS用のものと同系統のデザイン。ウインカーはLED、スモークスクリーンは切り立った形状の固定式。

ハンドルバーはアドベンチャーらしい幅広タイプ。メーターの上にはナビホルダーも付く。日本仕様はグリップヒーターやETC2.0車載器も標準装備。

6.5インチの大型カラーTFTメーターは視認性に優れたレイアウト。キーレスライドやクルーズコントロール、タイヤ空気圧モニターも標準装備する。

853ccから894ccに排気量を拡大したDOHCツインは105PSを発揮。4種類のライディングモードとアンチホッピングクラッチも標準装備している。

マフラーは標準でアクラポビッチ製のスポーツサイレンサーを備える。スリムな形状で、エンドピースにはカーボンをおごる豪華な仕様だ。

フロントフォークはΦ45mmのショーワ製でフルアジャスタブルの倒立。インナーチューブをチタンコートした本格仕様だ。ホイール径は21インチ。

リアショックにはリモートプリロードアジャスターを備えたザックス製を採用。装着タイヤはブロックパターンを持つメッツラーのカルー4。

シートはワンピースタイプを採用。オフロードライディングだけでなく、ロングツーリングにも適した座面形状と肉厚のクッションで快適性も確保。

シートレールは新作で堅牢な構造となり、ナンバーステーは後端に固定される。シート下スペースはさすがに小さく、電装パーツでびっしり埋まっている。
BMW「F 900 GS」主なスペック・価格
全長×全幅×全高 | 2270×945×1395mm |
ホイールベース | 1600mm |
シート高 | 870mm |
車両重量 | 224kg |
エンジン形式 | 水冷4ストDOHC4バルブ並列2気筒 |
総排気量 | 894cc |
ボア×ストローク | 86×77mm |
圧縮比 | 13.1 |
最高出力 | 77kW(105PS)/8500rpm |
最大トルク | 93N・m(9.48kgf・m)/6750rpm |
燃料タンク容量 | 14.5L |
変速機形式 | 6速リターン |
ステアリングヘッド角 | 62° |
トレール量 | 119.8mm |
ブレーキ形式(前・後) | Φ305mmダブルディスク・Φ265mmディスク |
タイヤサイズ(前・後) | 90/90R21・150/70R17 |
メーカー希望小売価格 | 209万5000円~(消費税10%込) |
文:宮崎敬一郎、オートバイ編集部/写真:森 浩輔、南 孝幸