GB250 CLUBMAN(MC10/H型)1987年
マフラーを右1本出しにしフレームも強化して走り性能を強化
登場から3年少しを経た1987年2月にはGB250クラブマンは初の、そして大きめのマイナーチェンジを受ける。エンジンを扱いやすくするべく軽量バルブスプリングとコンロッドを使い、シングルキャブレターはΦ38mmに大口径化しエアクリーナーも大容量に。マフラーも右1本出しとなり、軽量化と歯切れのいい音の演出を行った。車体はセミダブルクレードルフレームの旺盛を挙げ、フロントディスク径をΦ276mmに大型化し、シートもデザインを変えて25mm高さを下げて足着き性を高めた。
GB250 CLUBMAN(MC10/J型)1988年
ハンドル絞り角など細部変更で扱いやすさを高める
次の変更は1988年の6月。クラッチ板の材質を変えてつながりを良くし、ヘッドライトに樹脂製レンズを採用してハンドルまわりの重量を軽減、またハンドルパイプの絞り角をやや手前に変更して乗りやすさを向上させるなど、細部にわたって熟成が行われた。
GB250 CLUBMAN(MC10/L型)1989年
燃料タンクほか外装形状を変更し細かい利便性も向上
さらに1年半を経た1989年12月には4代目のL型に移行。燃料タンクのサイド形状やえぐれを変更、シートも形状を変えた。またテールカウルはキー付きとなって小物を収納できるようになり、リヤグリップを変更。左右独立荷掛フックやサブキーホルダーの追加も行った。バッテリーもMFタイプに改められ、整備性を高めた。
GB250 CLUBMAN(MC10/L型)1992年
伝統的高質感をより高めるレッドの限定色を追加
1992年1月には、上のL型をベースとして、スペシャル・カラーリングモデルのモンツァレッドを2200台の限定で追加。燃料タンクやシートカウル、サイドカバーといった外装だけでなく、フレームやスイングアームも同色で揃え、落ち着いた中に強い個性を主張した。シフトペダルやチェンジペダルはクロームめっき仕上げだ。
GB250 CLUBMAN(MC10/P型)1993年
サイドカバーエンブレムを立体風とし車体色も2色に
登場から10年近くとなる1993年の4月にはカラー変更を行った。モンツァレッド×カラコルムグレーメタリック(タンク上にストライプが入る。写真下)と、タンク上のストライプ部にグリーンを配色したスパークリングシルバーメタリック×タスマニアグリーンメタリック(写真上)の2色。「GB250CLUBMAN」から「GB」を大きくして「250」を下に添えた表記となったサイドカバーエンブレムは立体エンブレム風のステッカーを採用した。
GB250 CLUBMAN(MC10/S型)1995年
コンチネンタルハンドル&サイクルテールでトラッド感強調
次の変更は1996年の2月。エンジンのフライホイールマスを増やし、中低速域のトルク感を高めた。トラディショナル感を高めるべく、コンチネンタルハンドルを採用、リヤフェンダーを伝統的なサイクルに変更しシートカウルは廃止。ダブルシートは新形状に、またクロームめっき仕上げの独立型テールライトブラケットを採用。前後フェンダーもクロームめっき仕上げに。新たに燃料タンクに新パターンのツートーンカラー、HONDA文字とウイングマークを立体風にしたソリッド・エンブレムとしている。
GB250 CLUBMAN(MC10/S型)1996年
オールブラックのカラーを追加してさらにテイストアップ
シルバーやレッドのイメージが持たれていたGB250クラブマンだが、1996年1月には選択肢を増やすブラックカラーのモデルが追加された。主な特徴は上のS型と同じで、筆記体でのClubmanとブロック体のGB250文字に月桂冠を組み合わせたようなサイドカバーエンブレムやタンクサイドを1周するように入るピンストライプ、タンク前側のエンブレムがゴールドカラーになっている。
GB250 CLUBMAN(MC10/V型)1997年
ツートンカラーを追加してGB250の最終仕様に
1997年1月、GB250クラブマンはカラー変更を行う。ツートーンカラーは下写真のように伝統的なスタイルをより強調するグリーンとアイボリーを新採用。また、上欄の1996年で加わったブラックはタンクストライプの色を変更、またタンクエンブレム/サイドカバーエンブレムのカラーを赤×金に変更して、トラディショナルなイメージを高めた。この2色のモデルがGB250クラブマンの最終仕様となった。