この型式が好みならば迷いなしのコンプリート販売車両

「サイズもポジションもエンジンもベストな型式で、これに今の電子制御が入ればとてもいいサーキット仕様になる」(テクニカルガレージRUN・杉本さん)という、2012年型L2を元にしたTG-RUNのコンプリート販売車だ。各部軽量化や作動、ルックスの高質化は同店ヴァージョンアップコンプリートの流儀通りに行われていて、正直、この型式のGSX-R750が好きならばお勧めと言える1台だ。

ベースとなったGSX-R750L2は、前年のL1でフルチェンジを加えたモデルの継承版。L1ではもうひとつ前のL0から前後オーバーハングを詰め、ホイールベースももうひとつ前のL0から15mmも短縮し、運動性を向上していた。

画像1: この型式が好みならば迷いなしのコンプリート販売車両

2004年からのスーパーバイクレギュレーションの750→1000cc上限化により(GSX-Rはこれに先駆けて2001年に1000を加えていた)、レースレギュレーションから解き放たれていたGSX-R750だったが、その2004年型K4からGSX-R600とベースを共用し、GSX-R600のコンパクトネスをR750が採り入れた形となっていた。レースベースの600の機能に、余裕のある750ccエンジンを積み、ストリートでその良さを味わう。そのコンパクトなサイズ感や回せるエンジンは歴代GSX-Rでも特筆の良さがあると杉本さんは言う。冒頭のように、もしこのシリーズ(L1~GSX-R750)で電制強化がされたモデルがあるとしたら、ある意味の理想にもなるというほどに評価が高い。

ただ、ノーマルは多くの人が多彩な条件下で乗る最大公約数的にまとめられたもの。そこを尊重しながら、各オーナーの望む性能(高速だけでなく、ツーリングでも街乗りでも、上質さや作動の精密さは効いてくる)を高めるというのがヴァージョンアップ・コンプリートだ。

画像2: この型式が好みならば迷いなしのコンプリート販売車両

ライダーからの入力をより確実に車体へ伝え、車両を動かすようにする。そのためにステップは鋳造/プレス品から素材も変えてビレットで高剛性化する。ブレンボマスターも入力をより細かく調整でき、操作する感触を掴みやすいとして選ばれる。

マスターシリンダー同様にブレーキキャリパーにブレンボ製を選ぶのは効力とともに操作性も高いから。オーリンズサスペンションも同様で、作動の雑味がなくなり、跳ねや不要な車体の前後動を抑えて乗ることに集中できる利点、ライダーの疲れを抑える利点を生んでくれる。マルケジーニ鍛造ホイールは軽く芯のある鍛造ホイールの特徴はもちろんとして、正しい円で回る良さがあるとして使う。いずれもTG-RUN経由でオーバーホールができるアドバンテージがある。このような、理由の裏付けがある推奨パーツを使ってパッケージングした車両。マスターやステップ位置、サスペンションはオーナーに合わせてセッティングできる。これも利点となって、新たなオーナーに最適化ができる。それも合わせて、この型式が好きならば手に入れて損はない。そんな1台となっているのだ。

▶▶▶ヘリテイジ&レジェンズが取材した最新のカスタム・バイクはこちら!

Detailed Description 詳細説明

画像1: Detailed Description 詳細説明

スクリーンをはじめとして外装類はノーマルでステムまわりやメーターもノーマルだが、見て分かるようにきれいで状態はとてもいい。今や希少となった750ccの直4エンジンスポーツを楽しみたいという向きにもお勧めの1台とも言えそうだ。

画像2: Detailed Description 詳細説明

ライダー側シートはTG-RUNスポーツ&コンフォートシートに換装し、居住性や操縦性を高めている。このシートは他年式のGSX-R750(1000、1100も)でも加工対応するので相談を。

画像3: Detailed Description 詳細説明

フロントブレーキマスターはブレンボレーシングでレバーをケイファクトリー製の可倒式とし、TG-RUNオリジナルのピボットピン抜け止め加工を施す。ワイヤ式のクラッチはレバーをZETAフライトレバーに換装してある。

画像4: Detailed Description 詳細説明

ウインカーをビルトインするリヤまわりはオリジナルフェンダーレス化している。タンデムシートカバーは純正オプションを装着。

画像5: Detailed Description 詳細説明

749ccのエンジンやアルミツインスパーフレームはノーマルだが状態良好。TG-RUNラジエーターコアガードやGB Racingの「FIM公認 エンジンカバー('06~'20年型適合)も追加される。

画像6: Detailed Description 詳細説明

バックステップキットはTG-RUNオリジナルでバー位置は4ポジション設定だ。

画像7: Detailed Description 詳細説明

フロントフォークは純正のショーワBPF(ビッグ・ピストン・フォーク)をセッティング。フロントフェンダーはマジカルレーシングでフロントブレーキはブレンボ・レーシングラジアルCNC 4Pキャリパーにサンスター・ワークスエキスパンドディスクの組み合わせ。

画像8: Detailed Description 詳細説明

リヤブレーキは純正キャリパーにサンスター・ワークスエキスパンドディスク。排気系はTG-RUN×ケイファクトリーのフルチタンエキゾースト(TG-RUNで現在も販売中)だ。

画像9: Detailed Description 詳細説明

リヤサスはオーリンズTTX GP2018ショックのSU469を純正スイングアームに組み合わせる。前後ホイールはマルケジーニ・アルミ鍛造のM7RSで3.50-17/5.50-17を履く。

取材協力:テクニカルガレージRUN

レポート:ヘリテイジ&レジェンズ編集部

▶▶▶ヘリテイジ&レジェンズが取材した最新のカスタム・バイクはこちら!

This article is a sponsored article by
''.