オーストリアのKSRグループが誇るブランド・ブリクストンのフェルスベルクは、全身にクラシックテイストを散りばめたストリートスクランブラーシリーズ。その中に合って、この「FT」はその名の通り、フラットトラッカーをイメージした一台。スタイルだけでなく、その走りにも注目だ。
文：横田和彦、オートバイ編集部／写真：南 孝幸
文：横田和彦、オートバイ編集部／写真：南 孝幸
ブリクストン「フェルスベルク 250FT」ライディングポジション・足つき性
シート高：750mm
ライダーの身長・体重：164cm・65kg
シートの着座面がリア下がりなのでクルーザーモデル並みに足つき性が良い。ハンドルは高めで幅広なのに対し、ステップ位置は低めでやや前という独特のポジション構成。ストリートからフラットダートまで対応可能だ。
ブリクストン「フェルスベルク 250FT」各部装備・ディテール解説
角ばったデザインのタンクや独特のメーターケース形状、サイドのゼッケンプレートなどがフラットトラッカーイメージの、スポーティで個性的なスタイルを演出。リア下がりのフォルムはリラックスした乗車姿勢にも貢献。このFTは日本専用モデル。
ブリクストンの「X」マークをセンターにあしらったLEDポジションランプや、独特のメーターケース形状がユニークな顔つきを演出。
シンプルなアナログタコメーターだが、下部の液晶モニターには速度計、燃料計やギアポジションも表示され、機能と実用性は十分。
エンジンはこのクラスでは希少な空冷OHC4バルブのシングル。タンク下に設けられたシュラウド風プレートやエキパイのバンテージがユニーク。
凝った形状のサイレンサーは輪切り溶接を駆使した美しい仕上がりのもので、ワンオフカスタムのムードを醸し出している。
フロントフォークは倒立。ブレーキディスクはΦ276mm径で、ABSも標準装備。装着タイヤはKENDA製の18インチブロックパターン。
リアサスペンションはコンベンショナルな2本ショックで、ショックユニットはプリロード調整が可能なピギーバック式を採用。
ライダー側の座面を下げた形状のロングシートはクラシカルなイメージ。タンデムシートに沿った形状のグラブバーも使いやすい。
ブリクストン「フェルスベルク 250FT」主なスペック・価格
| 全長×全幅×全高 | 2050×850×1120mm |
| シート高 | 750mm |
| 車両重量 | 155kg |
| エンジン形式 | 空冷4ストSOHC4バルブ単気筒 |
| 総排気量 | 249cc |
| 最高出力 | 12.6kW（17.1PS）/7500rpm |
| 最大トルク | 16.5N・m（1.68kgf・m）/6500rpm |
| 燃料タンク容量 | 14.5L |
| 変速機形式 | 5速リターン |
| ブレーキ形式（前・後） | Φ276mmシングルディスク・Φ220mmシングルディスク |
| タイヤサイズ（前・後） | 100/90-18・120/80-17 |
| メーカー希望小売価格 | 72万円（消費税10％込） |
文：横田和彦、オートバイ編集部／写真：南 孝幸
