文:宮崎敬一郎、オートバイ編集部/写真:赤松 孝、南 孝幸
ヤマハ「XSR900 GP ABS」ライディングポジション・足つき性
シート高:835mm
ライダーの身長・体重:176cm・68kg

ほどほどの強前傾。腹筋と背筋を鍛えて上体を浮かし、腕に体重が乗らないようにして操るのがコツ。ホールドしやすく、身体をインに入れる今風の乗り方もしやすい。

ヤマハ「XSR900 GP ABS」各部装備・ディテール解説

往年の「マールボロカラー」を思わせるカラーグラフィック。GPのみフレームとスイングアームはシルバー仕上げとなっている。シングルシートカウルはオプションパーツ。

CFダイキャストのメインフレーム形状は往時のデルタボックスを思わせる形状。ノーマルシートはテールカウルを兼ねたデザイン。

かつてのYZR500をイメージさせる、ボルトマウントのナックルガードを採用。ゼッケンプレート風のマスクにするため、ヘッドライトも超小型のLEDが採用された。

セパハン化にあたり、各部のボルトは上質な仕上げのヘッドを持つものに変更。カウルはかつてのTZR250同様のナット固定式で、ベータピンも採用。

バーエンドミラーや、メニューセレクトに対応した十字キーを備えたスイッチボックスなどに最新モデルらしい新鮮さを感じる。

5インチカラーTFTメーターは4種類の表示モードが選べる。これはアナログ表示モードで、タコメーターの針の動きにまでこだわった仕様。

専用アプリの「Y-Connect」を使えばスマートフォンとの連携も可能。ガーミン社製ナビの地図表示もこのように可能だ。

888ccの水冷3気筒エンジンは先にモデルチェンジしたMT-09と同様で、STDのXSRとはエアボックス形状などが異なる。ライディングモードは全5種類。

フロントフォークはフルアジャスタブルで、圧側に関しては低速、高速の独立調整も可能。ホイールは独自のスピンフォージドホイール。

スイングアームはトレーサー9やSTDのXSRと同じロングタイプ。試乗車の標準装着タイヤはブリヂストン製の最新モデル、S23。

リモート式のプリロード調整ダイヤルを備えたリアショックは、伸側、圧側ともに調整が可能なフルアジャスタブルタイプ。

前傾姿勢でライダーが前に座ることを想定して、シートはSTDよりも長めでクッション圧も変更。シングルシートカウルは3万5200円のオプション。

2023年のジャパンモビリティショーで展示されたXSR900 GP。左隣にはマールボロカラーをまとう、1982年式のYZR500の姿が。
ヤマハ「XSR900 GP ABS」動画・写真
2024 Yamaha XSR900 GP: Born Iconic
www.youtube.comVol.5 ヤマハのハンドリング
www.youtube.comヤマハ「XSR900 GP ABS」主なスペック・燃費・製造国・価格
全長×全幅×全高 | 2160×690×1180mm |
ホイールベース | 1500mm |
最低地上高 | 145mm |
シート高 | 835mm |
車両重量 | 200kg |
エンジン形式 | 水冷4ストDOHC4バルブ並列3気筒 |
総排気量 | 888cc |
ボア×ストローク | 78.0×62.0mm |
圧縮比 | 11.5 |
最高出力 | 88kW(120PS)/10000rpm |
最大トルク | 93N・m(9.5kgf・m)/7000rpm |
燃料タンク容量 | 14L |
変速機形式 | 6速リターン |
キャスター角 | 25゜20′ |
トレール量 | 110mm |
ブレーキ形式(前・後) | ダブルディスク・シングルディスク |
タイヤサイズ(前・後) | 120/70ZR17M/C(58W)・180/55ZR17M/C(73W) |
燃料消費率 WMTCモード値 | 21.1km/L(クラス3・サブクラス3-2)1名乗車時 |
製造国 | 日本 |
メーカー希望小売価格 | 143万円(消費税10%込) |
文:宮崎敬一郎、オートバイ編集部/写真:赤松 孝、南 孝幸