メッシュモールドを金属メッシュにディテールアップしたい
CT125・ハンターカブのエアクリーナーボックス。デザインは凄く気に入ってるけど、メッシュの凸モールド部分がどうにも気になるんですよ。
気にしなければどうってことないんだけど、できればここのメッシュ部分をリアルな感じ、できれば金属にしたい。
以前のインナープロテクターみたいに塗でいけるなら楽なんだけど、かなり目につく場所だからできれば素材から変えたいのよね。
おそらく吸気口をイメージしたデザインだと思うんだけど、無塗装のモールドから金属メッシュに置き換えることで、すごく情報量が増えるんじゃないかって気がするのよね。
うまくいくかわかんないけど、とりあえずメッシュの目が同じくらいの金属メッシュを探してみたところ、これが近い感じ。
できればステンレスが良かったけど、アルミは加工しやすいし、これでいいはず。ポチってみた。
さて、そのまま上に貼り付けるとツラが合わないので、メッシュ凸モールドを何とかして削らないといけない。
ちなみにエアクリーナボックスの材質はPP(ポリプロピレン)。
リューターとかディスクグラインダー、トリマーとかを使えば削ることは出来そうだけど、溶けてぐちゃぐちゃになりそうな気もする。
良い感じの工具が思いつかないし、できれば熱を掛けずに刃で切る方が綺麗に仕上がる気がするので、さんざん悩んだ結果ノミで削ることにした。
最初はノミをトンカチで打ち込んだけど、慣れてくるとノミだけでいけるね。
案ずるより産むが易しとはよく言ったもので、10分くらい作業したらざっくりとモールドを落とすことが出来た。
まっ平らになれば一番良いけど、失敗しそうなのでこれくらいで我慢。
次にアルミメッシュをニッパーでパチパチと程い良い大きさにカットするよ。先端を処理しておかないとケガの原因なので、車体側に曲げておこう。
あてがってみるとこんな感じ。良いじゃない。
削ったモールドの残骸がちょっと気になるので、黒で塗って少しでも目立たなくしておこう。あと、黒に塗るとアルミメッシュとのコントラストも良い感じになりそうだし。
まずはマスキング。
そしたら前回のディテールアップで活躍したタミヤのPPプライマーを吹くよ。
PPとかナイロンを塗る機会なんてそんなにないから、使い切っておきたかったのよね。
前に使ったミッチャクロンの黒は残り少なかったので、シタデルのケイオスブラックスプレーで塗るよ。これ、値段が高いけど万能で使いやすいのよ。
塗ってみるとこんな感じ。
マスキングを剥がして乾燥させて塗装完了。正直あんまり変わんない。塗らなくても良かったかも。
あとはメッシュを貼り付けるだけ。
とはいえ、そう簡単に外れては困るので、バンパーパテ使うことにするよ。PPにも対応してるので実に使いやすい。黒って書いてあるけど、実際には灰色って感じ。
白と黒を練り合わせて紐状にするよ。
そしたらダミーメッシュ部のまわり、縁部分に置いていく。この上からメッシュを押し付けることで貼りついてくれるという狙い。
それだけだとメッシュがパテに刺さってるだけだから抜けてしまうかもしれない。
なので、パテにメッシュを押し付けた後に、メッシュの上からさらに追いパテ。
メッシュ部分がサンドイッチされるので、そう簡単には外れないはず、たぶん。
メッシュの前部分はカバーに隠れるので、特にとくにしっかりとパテを載せておくよ。
はみ出した余分なパテを削り落として硬化させたら完成。車体に装着してみるよ。
良い感じ、だけど縁部分のパテがちょっと気になる。黒で筆塗りしよかな。
ノーマルとの比較はこんな感じ。
引いて見るとなかなか良い具合。
意外と満足いく出来になって良かった。
パテが硬化してから、外れないか色々引っ張って試してみたけどかなりしっかり引っ付いてる。試運転してみた感じも問題なさそう。
ただ万が一は怖いので、カバーに隠れる部分でワイヤリングしておくことにするよ。
メッシュモールドを本物の吸気口にしてみる
さて、ここからはさらに勢い任せな工作。
ダミー吸気口っぽいモールドを本当の吸気口にしてみたい。
つまりダミーメッシュ部を開口して、メッシュを張り込んで本当にしちゃおうという作戦。
どうなるか予想がつかないので、一応新しく新品買って試してみることにするよ。
部品名はエアクリーナーカバーサブASSY。品番は17235-K2E-T00ね。
webを参考にリューターでやってみたけど、厚みが凄くて全然歯が立たない。
電動ドリルにダイヤモンドカッターを付けてみたけど、今度は角度がとれなくて無理。
仕方ないのでサンダーこと、ディスクグラインダーで強引にカット。
角部分はドリル。もっと丁寧にカットしたかったけど相当悲惨なことになってきた。
厚みがあるので開口するだけですごく大変なのよね。
今にして思えば、ドリルで四隅に穴開けて糸ノコとかジグソーとかで切るのが正解だったかも。
ここからはひたすら縁を削りまくり。そしたら裏からメッシュをあててさっきも使ったバンパーパテでメッシュを固定。
このままだとメッシュから虫が入ってきて巣を作りそうなので、スポンジを張り込んでバンパーパテで固定しよう。
スポンジは吸気を抑えるために、粗目と中目を買っておいた。
開口するときかなり傷だらけになったので、バンパーパテで補修したりPPプライマー吹いて塗装したりと凄く色々あってけどなんとか完成。車体に装着。
本来の吸気部分はPP板で塞いでおいたよ。
ノーマルとの比較はこんな感じ。
開口部がかなりでっかいので、ガスが薄くなるんじゃないかと思ったけど、試運転してみたところアフターファイアはほぼ出なかった。ただ出だしが弱い気がしたので、スポンジ部分を追加してみよう。
あと、手を当ててみると吸気が凄い。これは雨も吸い込みますわ。
雨の日は乗れないし、吸気具合の調整が出来るか五里霧中だし、人にはお勧めできないけど、自己満レベルは最高。普段は最初に作ったディテールアップ版にしておいて、イベントとかの特別な機会にだけこっちを付けようかな。
まとめ
メッシュモールドを開口するのは正直ちょっとやりすぎた感。ただ凸モールドをメッシュにするだけでもすごく満足度は高め。
自己責任になるのでオススメは出来ないけど、かなり良いよ。
レポート:若林浩志