モト・グッツィ「ステルビオ」の特徴
電子制御装備も満載したアドベンチャーモデルの意欲作
2023年11月のEICMA(ミラノショー)で公開されたモト・グッツィのアドベンチャーモデル新型「ステルビオ」が日本上陸を果たす。受注は2024年7月10日に開始され、出荷は8月頃から順次となる予定だ。
アルプス山脈の有名な峠道の名を冠した「ステルビオ」。モト・グッツィは2000年代~2010年代にこの名称を使ったデュアルパーパスモデルを展開してきた。再び登場した新型は、V100マンデッロからさらに進化した水冷DOHC4バルブの縦置きVツインエンジンを搭載している。最大出力は8700rpmで115HP、最大トルクは6750rpmで105Nmを発揮し、わずか3500rpmでその82%を発生する。駆動はシャフトドライブ方式を採用。
フレームは、エンジンを車体の強度メンバーとして使用する新たな鋼管フレームを採用。燃料タンクは大容量の21L。サスペンションは専用の調整が施された、46mm径のザックス製フロントフォーク、KYB製リアショックアブソーバーを備える。
ブレンボ製のブレーキシステムは、フロントに320mm径のフローティングディスクと、ラジアルマウントのモノブロックキャリパーの組み合わせ。リアブレーキには、280mm径のディスクと、デュアルピストンキャリパーをセット。コーナリングABSも装備する。ホイール径は前19・後17インチで、軽いオフロード走行を想定したタイヤが装着されている。
ライド・バイ・ワイヤや6軸IMUを採用し、電子制御装備も充実。ライディングモードは、ツーリング、レイン、ロード、スポーツ、オフロードの5つだ。メーターは5インチのTFTディスプレイ。メーター横にはUSBポートが標準装備されている。
灯火類はフルLEDで、デイタイムランニングライトやコーナリングライトシステムも搭載。ウインドスクリーンは電動で高さ調整が可能。
日本で販売されるボディカラーは「バルカンブラック」の1色。車両価格は税込242万円だ。
モト・グッツィ「ステルビオ」の動画・写真
モト・グッツィ「ステルビオ」の主なスペック・製造国・価格
全長×全幅 | 2195×945mm |
ホイールベース | 1520mm |
シート高 | 830mm |
車両重量 | 246kg(燃料90%搭載時) |
エンジン形式 | 水冷4ストDOHC4バルブ縦置きV型2気筒 |
総排気量 | 1042cc |
ボア×ストローク | 96×72mm |
最高出力 | 115HP/8700rpm |
最大トルク | 105N・m/6750rpm |
燃料タンク容量 | 21L |
変速機形式 | 6速リターン |
ブレーキ形式(前・後) | Φ320mmダブルディスク・Φ280mmシングルディスク |
タイヤサイズ(前・後) | 120/70 R19・170/60 R17 |
製造国 | イタリア |
メーカー希望小売価格 | 242万円(消費税10%込) |
まとめ:西野鉄兵