【比較インプレ】ホンダ「CB650R」VS カワサキ「Z650RS」〈ノア編〉｜爽快な4気筒か？軽快な2気筒か？

2024-08-16

ノアセレン @ webオートバイ

新型にモデルチェンジしたばかりのCB650RとネオクラテイストがプンプンするZ650RS。しかも4気筒とパラツインというエンジン形式も異なる2台のロッパンをノアセレンがズバリとジャッジする。
以下、文：ノアセレン／写真：南孝幸

ホンダ「CB650R」VS カワサキ「Z650RS」｜深掘りチェック

1．スタイリング

昔ながらの車体構成が実は良い仕事をしている

ライトやメーターはなるべくコンパクトにして、ステムに寄せるというのが昨今のトレンドだが、Zは昔ながらの丸ライトと2連の砲弾型メーター。

しかし、これがいい空力も生んでいて、バーハンながら高速道路巡航も意外と快適だった。ステアリングまわりの質量感はハンドリングもしっとりするイメージがあるね。

2．リアサスペンション

Zのプリロード調整できる？できそうだが面倒くせ〜ぞ！

リアサスは2台ともプリロード調整機能付きで、CBはリンクレス、Zはリンク式だ。

ただCBは調整部が下にあるためフックレンチがかけやすいが、Zの調整部はサスの上部にあるので調整しようとしたらサイドカバーやそれに付随する他のカバーまで外さなきゃいけない大作業。

うそ〜ん！これなら納車時にお店の方で調整してもらった方が良さそう！

ノアセレンが選ぶ2台の “極品” ポイント

やっぱりテールカウル付でしょ！

今回のモデルチェンジでテールカウルがついたCB650R。タンデムシートまわりの面積が増えるから荷物の積載にも有利だし、テールランプを荷物で隠しにくく、被視認性も高まるから安心だね！

ETC車載器が標準装備されているという安心感

ETC車載器は後からでも付けられるが、標準装備だとインジケーターはメーターの中だし配線の処理もスマートで気持ちイイ。高めの価格にはETC車載器の分も入ってるのだろう。

乱暴なようだけど、2台を分けるのはライダーの年齢層かも？

シンプルに4気筒が良いのか、ツインが良いのか、で選んでも良いような気がするけれど、それ以上に違うのは車体の性格かな。

CB650Rは圧倒的にモダンだから、今風のダイレクトさやコーナリング、さらには最新のタイヤでサーキット走行会も楽しみたいという人はCBでしょう。でも気軽に乗れるのはZ650RSの方。基本整備さえされていればタイヤ銘柄なんて気にしない、普段から気軽に街乗りもしたい、という人向けかな。

その上で思ったのは、現代のバイクで育った若手ライダーはCBの方がしっくりくるかもしれないという事。逆にちょっと旧いバイクも知っていて、かつベーシックな装備も「ちゃんと機能すれば問題ないじゃん」と思えるベテランなら、Zの方がフィットするかも。

個人的にはより万能なZが好みだったけど、やっぱり値段がちょっと高くないか？それともCBが安いのか？

やはり4気筒ならではの爽快感やパワーはCBの魅力。ハンドリングはモダンで切れ味鋭く、CBの名に恥じないスポーツ性を楽しませてくれる。比較的前傾していることとエンジンからの微振動が多めのこと、シートが硬めということで快適性はZの方に軍配があがる。

180°クランクのパラツインはCBと比べると実用車然としていて、必要十分だが惹きは弱いか。ハンドリングはあらゆる場面で懐深く使えるかわり個性は薄め。シートのクッションや殿様ポジションで快適性は◎。ロッパンらしい万能性や好バランスは数字に表れにくいのだ。

お好きなモデルをポチっとお選びください。投票後、集計結果をご覧いただけます。

投票ありがとうございました！