文:太田安治、オートバイ編集部/写真:南 孝幸、森 浩輔/モデル:平嶋夏海
ホンダ「クロスカブ110」インプレッション(太田安治)

Honda
CROSS CUB 110
総排気量:109cc
エンジン形式:空冷4ストSOHC2バルブ単気筒
シート高:784mm
車両重量:107kg
税込価格:36万3000円(くまもんバージョンは37万4000円)
総合点の高さで人気のクロスカブ
実用性最優先のスーパーカブ110をベースに、アウトドアでのアクティブさを身に付けて2013年に発売されたのが初代クロスカブ。「ハンターカブの再来」として人気を集めたが、2020年にCT125・ハンターカブが登場したことで、現在はワイルドなイメージのストリートバイクといった立ち位置になっている。
2022年にモデルチェンジされた現行型はエンジンがロングストローク設定となり、持ち前の穏やかなレスポンスと振動の少なさに加えて低回転域での蹴り出し感もアップ。CT125・ハンターカブとの排気量差は14ccで最高出力は1.1PSの差があるが、普段使いで動力性能の差を感じることはない。むしろ常用域での軽い回転フィーリングに「カブらしさ」を感じるライダーも少なくないはずだ。

サスペンション特性と車体剛性はダート走行や重量物の積載までを織り込んでハードめに作られているCT125・ハンターカブとは異なり、ストリート向きに設定されている。このため前後タイヤの接地感が掴みやすくてウエット路面も安心して走れるし、乗り心地も優しい。コンパクトな車格ゆえに足つき性が良く、小柄なライダーでも不安なく扱えることも特徴だ。
もちろん大荷物を積んでロングツーリング、といった使い方ならCT125・ハンターカブに優位性があるが、個人的にはパワー/ハンドリング/車格のバランスはハンターカブよりも優れていて万人向けだと感じる。

CT125・ハンターカブとの車両価格差は約8万円だから、これをカスタマイズ費用に充てて、自分の用途に合ったカブに作り上げるのもいい。僕ならグリップヒーター、スマホホルダー、USBソケット、リアボックスをつけます!
ホンダ「クロスカブ110」カラーバリエーション
スタンダードモデルは3カラー。くわえて、熊本県のマスコットキャラクター「くまモン」のバージョンが用意されている。

マットアーマードグリーンメタリック

パールディープマッドグレー

マットジーンズブルーメタリック

グラファイトブラック(くまモン バージョン)
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