文:太田安治、オートバイ編集部/写真:南 孝幸、森 浩輔/モデル:平嶋夏海
ホンダ「スーパーカブ C125」インプレッション(太田安治)
新世代のスーパーカブとして登場したC125
2017年に発表されたC125は、従来のスーパーカブについて回った「安い・頑丈・乗りやすい」という定評を覆した。カブシリーズ最大の125ccという排気量、キャストホイールにディスクブレーキ、約45万円という価格に賛否両論があったが、発売と同時にファッショナブルなストリートモデルとして日本はもちろん、生産国のタイでも大ヒット。結果的に「安い」を「オシャレ」に置き換えたコンセプトが大成功を収めたのだ。
現行モデルの登場は2021年9月。モデルチェンジのポイントはボア×ストロークと圧縮比変更などで最新排出ガス規制に対応したこと。このエンジンはグロム、モンキー125、ダックス125と同系列のいわゆる「横型」で、C125とダックス125は自動遠心クラッチ+4速ミッションを採用。同クラスのスクーターと同じく、小型AT限定免許で乗れる仕様になっている。
スクーターとの決定的な違いは走行安定性だ。スクーターの多くは14インチ以下の小径ホイールを採用している。これは車体のコンパクト化とシート下収納スペース確保に貢献する反面、路面の段差やうねりに対する反応が敏感になりやすい。
荒れた路面が多い市街地では大径ホイールの安定性が有利なので、スーパーカブは初代から一部の派生モデルを除いて17インチホイールを採用している。
さらにC125はサスペンションストロークも充分で、加減速時の車体姿勢変化も穏やか。タッチのいいミッションとあいまって、優雅に快適に走れるパッケージになっている。「ちょっとそこまで」のつもりが、気付けば遠くまで……。スーパーカブのイメージを一変させたエポックメイキングな一台だ。
ホンダ「スーパーカブ C125」カラーバリエーション
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