カワサキ「750RS(Z2)」各部装備・ディテール解説

速度計は、最初期の500台ほどにのみ、240km/h表示で80km/h以上をレッドゾーンとした製品が装着された(モノクロ写真)が、1973年4月以降は行政指導による安全策としてW3用の220km/h表示に変更。回転計はZ1と同じで9000rpmからレッドゾーン。さらに下のカラー写真の車両はストップランプインジケーターのあるZ1A用の回転計を使っているので、欧州向けZ1A的ルックスである。

Z2と北米向けZ1のマスターカップは全アルミ製の黒。このZ2もキャップ以外は退色している。なお欧州向けZ1Aはカップが半透明樹脂で液面の確認ができた。スロットル部上面にキルスイッチ、その下に、ON/PO/OFFのヘッドライト用スイッチ(北米用はヘッドライトがシールドビームで、POが白文字になっていないON/OFF専用)がある。その下のSはセルボタンだ。

燃料タンクとタンクマークにも各種がある。燃料タンク容量は実測するとカタログ値と異なること多し。

燃料タンクとタンクマークにも各種がある。燃料タンク容量は実測するとカタログ値と異なること多し。

エンジンの外観はZ1と同じだが、ボアとストロークの両方を変更した64×58mmのショートストロークから、69PS/9000rpm、5.9kgf・m/7500rpmをマーク。キャブはミクニVM26SCを採用している。

エンジンの外観はZ1と同じだが、ボアとストロークの両方を変更した64×58mmのショートストロークから、69PS/9000rpm、5.9kgf・m/7500rpmをマーク。キャブはミクニVM26SCを採用している。

当初の無番から川重を示すKHIの文字が刻まれたマフラーへ移行。よく見るとZ1とZ2に共用だったことがわかるだろう。

ステップは後方2本ボルト締めのラバーマウント。ステップゴムは前後左右に切れ目が入る。これが純正の設計。

ステップは後方2本ボルト締めのラバーマウント。ステップゴムは前後左右に切れ目が入る。これが純正の設計。

シートは張り替えたものだが、その場合、先端と側面の形状に気をつけないと、このように純正に近いルックスが得られない。

オリジナルのサイドカバーエンブレムは3mmボスに食い込むスピードナット式。リプロダクション製品には両面テープが多い。

右がヘルメットホルダーで左はシートのロックメカニズムシステム。
カワサキ「750RS(Z2)」主なスペック
全長×全幅×全高 | 2200×865×1170mm |
ホイールベース | 1500mm |
最低地上高 | 165mm |
乾燥重量 | 230kg |
エンジン形式 | 空冷4ストDOHC2バルブ並列4気筒 |
総排気量 | 746.3cc |
ボア×ストローク | 64×58mm |
圧縮比 | 9.0 |
最高出力 | 69HP/9000rpm |
最大トルク | 5.9kgf・m/7500rpm |
燃料供給方式 | VM26キャブレター |
燃料タンク容量 | 17L |
変速機形式 | 5速リターン |
キャスター角 | 26゜ |
トレール量 | 90mm |
ブレーキ形式(前・後) | Φ296mmディスク・Φ200mmドラム |
タイヤサイズ(前・後) | 3.25H-19・4.00H-18 |
文:バイカーズステーション編集部/写真:平野輝幸
※この記事はモーターマガジンムック『空冷Z伝 完全版』に掲載した記事を一部編集し転載しています。