レポート:中村浩史
南相馬をもっともっと楽しい場所に! カブ・ミニバイクのイベント開催
町おこしでもイベントでもバイクがあれば何でもできる!
福島県南相馬といえば、東日本大震災で甚大な被害があったところ。たくさんの死者行方不明者を出しただけではなく、原発から半径20km圏内の警戒区域ということで、多くの住人が避難勧告を受けた場所——というイメージがある。
「そういう『負のイメージ』を吹き飛ばしたいんです。震災から10年以上が経って、まだ南相馬は復興と復旧に向かっているところもたくさんあるけど、私たちみたいなバイク乗りが地元を元気づけられないか、って思いから企画したイベントです。まぁ、そんな難しく考えずに、楽しくみんなで遊ぼうよ、ってね」というのは、主催者のチャールズ佳代さん。
佳代さんは、ご自身でもスーパーカブやハーレーダビッドソン・スポーツスターに乗るバイク乗りで、南相馬で「クラウドナイン」という、バイク乗りのオアシス的なアメリカンカフェ&グリルを営んでいます。
クラウドナインでは、このミーティングだけでなく「バイク部」的な活動をしているそうで、集まってくるみんなでツーリングに行ったり、バーべキューしたり。もちろん、今どきはカブ乗りのお客さんもたくさんいて「そういえばこのへんでカブミーティングってありそうでないね」と思い立って、23年にやってみた。すると直前のお知らせだったにもかかわらず、100台くらいが集まったのだそう。それじゃ、もうすこし準備してもう一回、となったのが24年のミーティングなのです。
「ミーティングやろうよ! 」とお知らせしてみると、事前申し込みはアッという間にいっぱいに。佳代さんの仲間も次々とお手伝いに名乗り出てくれて、無事に第2回目が開催されたのでした。
イベント当日、ちょっと風が強い日だったものの、会場使用許可をもらった道の駅・南相馬には、開始時刻前から少しずつカブやミニバイクが集まり始め、結局は200台オーバーが集結。参加者は、カブやミニバイクだけでなく、250ccもスクーターもいたけれど、そんなの関係なし。道の駅に集まって、何をするわけでもないけれど、プレゼントが当たるじゃんけん大会があったり、事前申し込みをした人には、クラウドナイン特製のホットドックや参加賞がもらえたり。
参加のみんなのバイクを見て気づいたのは、みんな「旅仕様」になってるな、ってこと。カブやミニバイクのロングランが好きな人が多いのかな、あちこちのイベントやミーティングに出席した証であるステッカーぺたぺたのボックス、が定番になりつつある感じでした。
カブにBOXはアタリマエ!?
ツーリング好きに重宝するのがパニアケース。カブ軍団もその例にもれず、パニアケースやホームセンターBOXを搭載しているオーナーさんがほとんどでした。
自走で参加できるミーティングに出かけては、そのイベントのステッカーを貼りまくる、それがカブヌシのお約束なんですね。「オートバイ」や「RIDE」のステッカーを貼ってくれているオーナーさんもいらっしゃいました! ありがとうございます‼
「準備は大変だし、当日もばたばたしてましたが、手伝ってくれる仲間もたくさんいるし、来てくれたみんなが楽しそうにしてたのがよかった」と佳代さん。
震災で悲しい場所になっちゃったけれど、南相馬はそこから物心両面で、きちんと復興に向けて進んでいると思いました。こういう時に勢いづけるのも、バイクのいいところですよね、って実は筆者、バイクで会場へ取材にお邪魔したのです。
そういえば佳代さんのカフェ&グリル「クラウドナイン」って、英語で「チョー元気」みたいな意味なんですね!
レポート:中村浩史