ロイヤルエンフィールド初のアドベンチャーツアラーとして、2017年から販売がスタートしたヒマラヤは、2024年型でフルモデルチェンジを行った。452ccの水冷単気筒エンジンやツインチューブフレーム、テーパー形状のスイングアーム、電子制御式スロットル、モード切り替え機構など、随所に最新技術を導入して第二世代のヒマラヤは、やや旧車的な雰囲気を備えていた初代モデルとは一線を画す、現代的な運動性や快適性を獲得していたのだった。
文:中村友彦

ロイヤルエンフィールド「ヒマラヤ(450)」スタイリング解説

画像: 世の中にはいろいろなアドベンチャーツアラーが存在するけれど、ヒマラヤ山脈で快適な旅が楽しめることを重視して生まれたのは、このモデルくらいだろう。なお2017〜2023年に販売された初代と2024年にデビューした二代目は完全な別物で、共通部品などはほとんど存在しない。

世の中にはいろいろなアドベンチャーツアラーが存在するけれど、ヒマラヤ山脈で快適な旅が楽しめることを重視して生まれたのは、このモデルくらいだろう。なお2017〜2023年に販売された初代と2024年にデビューした二代目は完全な別物で、共通部品などはほとんど存在しない。

画像11: 【レビュー】ロイヤルエンフィールド新型「ヒマラヤ(450)」インプレ|2024年型は水冷エンジンを搭載、大幅モデルチェンジ
画像12: 【レビュー】ロイヤルエンフィールド新型「ヒマラヤ(450)」インプレ|2024年型は水冷エンジンを搭載、大幅モデルチェンジ

ロイヤルエンフィールド「ヒマラヤ(450)」各部装備・ディテール解説

画像: ステアリングの慣性重量軽減を意識して、丸形ヘッドライトをプロテクションバーにマウントすることは初代に通じる要素だ。

ステアリングの慣性重量軽減を意識して、丸形ヘッドライトをプロテクションバーにマウントすることは初代に通じる要素だ。

画像: ただし、二代目は光源をハロゲンバルブ→LEDに変更。スクリーンはコンパクトなものだが、その防風性能はなかなか良好だ。

ただし、二代目は光源をハロゲンバルブ→LEDに変更。スクリーンはコンパクトなものだが、その防風性能はなかなか良好だ。

画像: メーターには4インチ円形TFT液晶カラーディスプレイを採用した。なお、近年のロイヤルエンフィールドはナビシステムの普及に熱心で、二代目ヒマラヤでは専用アプリの“トリッパー”を使用すれば、ディスプレイ内に地図画面の表示が可能になる。

メーターには4インチ円形TFT液晶カラーディスプレイを採用した。なお、近年のロイヤルエンフィールドはナビシステムの普及に熱心で、二代目ヒマラヤでは専用アプリの“トリッパー”を使用すれば、ディスプレイ内に地図画面の表示が可能になる。

画像: ひと昔前は汎用品的な構成だったけれど、近年の同社はスイッチボックスでもオリジナリティを強調する。二代目ヒマラヤ用は専用設計で、右側の中央部にはエンジン特性とABSのオンオフを切り替えるボタンが備わっている。スロットルは電子制御式。

ひと昔前は汎用品的な構成だったけれど、近年の同社はスイッチボックスでもオリジナリティを強調する。二代目ヒマラヤ用は専用設計で、右側の中央部にはエンジン特性とABSのオンオフを切り替えるボタンが備わっている。スロットルは電子制御式。

画像: アルミ素材によるハンドルは、近年のアドベンチャーツアラー/オフロード車の世界で定番になっているテーパーデザインだ。ハンドルポストは振動緩和を意識したラバーウマウント式で、その脇にはカバー付きのUSB・TYPE-C充電ポートが設置される。

アルミ素材によるハンドルは、近年のアドベンチャーツアラー/オフロード車の世界で定番になっているテーパーデザインだ。ハンドルポストは振動緩和を意識したラバーウマウント式で、その脇にはカバー付きのUSB・TYPE-C充電ポートが設置される。

画像: ガソリンタンクの容量は初代+2Lとなる17L。燃費は公表されていないものの、2023年末にインド本国で開催された試乗会では、「無給油で約450km走れる」と技術者が言っていたようだ。プロテクションバーは左右連結式で、十分な強度を確保した。

ガソリンタンクの容量は初代+2Lとなる17L。燃費は公表されていないものの、2023年末にインド本国で開催された試乗会では、「無給油で約450km走れる」と技術者が言っていたようだ。プロテクションバーは左右連結式で、十分な強度を確保した。

画像: “シェルパ450”と命名されたDOHC4バルブ水冷単気筒エンジンは、ロイヤルエンフィールド初のショートストローク型となる、84×81.5mmという数値を採用(初代は78×86mm)している。潤滑方式はセミドライサンプで、ミッションは5速から6速に変更。

“シェルパ450”と命名されたDOHC4バルブ水冷単気筒エンジンは、ロイヤルエンフィールド初のショートストローク型となる、84×81.5mmという数値を採用(初代は78×86mm)している。潤滑方式はセミドライサンプで、ミッションは5速から6速に変更。

画像: エンジン後部に消音室を設けた効果として、サイレンサーは小型化を達成。重すぎず軽すぎずの心地いいその音質は、452cc単気筒ならではという気がする。初代ではストレートだったスイングアームのデザインは、二代目ではテーパー形状に刷新。

エンジン後部に消音室を設けた効果として、サイレンサーは小型化を達成。重すぎず軽すぎずの心地いいその音質は、452cc単気筒ならではという気がする。初代ではストレートだったスイングアームのデザインは、二代目ではテーパー形状に刷新。

画像: ブレーキディスクはF:Φ320mm/R:Φ270mmで、キャリパーは前後ともバイブレ製を装着する。ABSは2チャンネル式で、リアは任意の解除が可能だ。スタンダードはチューブホイール、プレミアムはチューブレスホイール仕様となっている。

ブレーキディスクはF:Φ320mm/R:Φ270mmで、キャリパーは前後ともバイブレ製を装着する。ABSは2チャンネル式で、リアは任意の解除が可能だ。スタンダードはチューブホイール、プレミアムはチューブレスホイール仕様となっている。

画像: フロントフォークはΦ43mm倒立式、リアサスはリンク式で、ショックユニットにはショーワをチョイス。F:90/90-21・R:140/80R17のオンオフ兼用タイヤは(フロントはバイアスで、リアはラジアル)、同社の全モデルが採用するCEAT製を履いている。

フロントフォークはΦ43mm倒立式、リアサスはリンク式で、ショックユニットにはショーワをチョイス。F:90/90-21・R:140/80R17のオンオフ兼用タイヤは(フロントはバイアスで、リアはラジアル)、同社の全モデルが採用するCEAT製を履いている。

画像: シートは前後分割式で、いずれも十分な面積と肉厚を確保してある。ライダー側シートは2段階の高さ調整が可能だ(825/845mm)。グラブバーとしての機能も備えるリアキャリアは標準装備。リアウインカーにはテール/ストップランプ一体型を採用した。

シートは前後分割式で、いずれも十分な面積と肉厚を確保してある。ライダー側シートは2段階の高さ調整が可能だ(825/845mm)。グラブバーとしての機能も備えるリアキャリアは標準装備。リアウインカーにはテール/ストップランプ一体型を採用した。

ロイヤルエンフィールド「ヒマラヤ(450)」動画・写真

画像: How To Shoot Your Shot | ADV Riding Tutorials | The All New Himalayan 450 - YouTube www.youtube.com

How To Shoot Your Shot | ADV Riding Tutorials | The All New Himalayan 450 - YouTube

www.youtube.com
画像: River Crossing Tutorial | ADV Riding Tutorials | The All New Himalayan 450 - YouTube www.youtube.com

River Crossing Tutorial | ADV Riding Tutorials | The All New Himalayan 450 - YouTube

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画像: Hill Riding Explained | ADV Riding Tutorials | The All New Himalayan 450 - YouTube www.youtube.com

Hill Riding Explained | ADV Riding Tutorials | The All New Himalayan 450 - YouTube

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ロイヤルエンフィールド「ヒマラヤ(450)」主なスペック・価格

全長×全幅×全高2285×852×1316mm
シート高825mm/845mm
車両重量196kg
エンジン形式水冷4ストロークDOHC4バルブ単気筒
総排気量452cc
最高出力29.4kW(40PS)/8000rpm
最大トルク40N・m(4.08kgm)/5500rpm
燃料タンク容量17L
変速機形式6速リターン
ブレーキ形式(前・後)Φ320mmシングルディスク・Φ270mmシングルディスク
タイヤサイズ(前・後)90/90-21・140/80R17
製造国インド
メーカー希望小売価格スタンダード 88万円/プレミアム 89万9800円(消費税10%込)

文:中村友彦

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