ストロークアップで1099ccになった新エンジンを搭載!
車名が示す通り、ニンジャ1100SXは従来モデルのニンジャ1000SXより排気量がアップしています。新エンジンはストロークを3mm延長した1099ccで、カムプロフィールや吸気ポート形状、ECUのセッティングなどが変更されており、これにより低中域のトルクが増強されています。ちなみに欧州仕様のパワーは136PSと公表されています。
これを搭載するフレームはアルミ製で、基本的には従来型からの踏襲となりますが、新型では5速と6速のギア比がロングに変更され、また、KQSと呼ばれるクイックシフターも低回転域から作動するように仕様変更されました。こうした改良により、ツーリング時の快適性を一層向上させており、実車に乗るのが今から楽しみです。あと、今回からリアディスクがΦ260mm径に大型化されているのもポイントです。
NINJA1100SX/SEのスタイリング・カラーバリエーション
ニンジャ1100SXとSEのスタイリングは、世界中のライダーから大好評を博している従来型のものをほぼ継承。カラーリングは一新されているので新鮮味はありますが、デザインに関してはほぼ同じ、と考えて良さそうです。ちなみに欧州仕様のカラーはスタンダード1色、SEは2色が用意されています。
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装備も充実、ブレンボ+オーリンズの「SE」にも注目!
ニンジャ1100SXは装備も大きくアップデートされています。特に、今回設定された上級グレードの「SE」に注目! 早速その内容を見てみましょう。
ツアラーには必需品のアクセサリー電源ソケットは、今回からUSB-Cタイプのものが標準装備となりました。これはエリミネーターに採用されているものに近い仕様と思われます。
スタンダードのブレーキキャリパーは従来通りなのですが、SEはご覧の通りブレンボ製のラジアルマウントキャリパーを標準装備。ちなみに前後のタイヤはブリヂストン製のバトラックスS23を装着しています。
そして! SEのリアショックはオーリンズ製のS46ショックを採用。プリロード調整は別体式のアジャスターで行なう仕様で、パニアケースを装備していても簡単にプリロード調整が行なえるようになっています。
そしてそして、SEはツアラーには必須のアイテムであるグリップヒーターも標準装備。もともとスクリーンは手動ですが可変式ですし、これでパニアケースを追加すれば素晴らしいスポーツツアラーの完成です!
国内導入は確実!? 今から楽しみに待つべし!!
このニンジャ1100SXシリーズ、現在はアメリカと欧州で発表されましたが、日本国内でも大ヒットしているモデルだけに、国内導入の可能性は非常に高い、と思っていていいでしょう。いまのところ正式なアナウンスはありませんが、続報が入り次第お伝えしますのでお楽しみに! 更なる詳細は月刊『オートバイ』12月号でもじっくりお伝えしますよー!
NINJA1100SX/SE 主なスペック・価格(欧州仕様)
KAWASAKI NINJA1100SX【SE】 | |
全長×全幅×全高 | 2100×805×1190-1225mm |
ホイールベース | 1440mm |
シート高 | 835mm |
車両重量 | 235【234】kg |
エンジン形式 | 水冷4ストDOHC4バルブ並列4気筒 |
総排気量 | 1099cc |
ボア×ストローク | 77×59mm |
圧縮比 | 11.8 |
最高出力 | 100Kw(136PS)/9000rpm |
最大トルク | 113Nm(11.5kg-m)/6000rpm |
燃料タンク容量 | 19L |
変速機形式 | 6速リターン |
キャスター角 | NA |
トレール | 98mm |
タイヤサイズ(前・後) | 120/70ZR17・190/50ZR17 |
ブレーキ形式(前・後) | Φ300mmダブルディスク・Φ260mmシングルディスク |
価格(STD) | 1万2249ユーロ(≒196万3520円) |
価格(SE) | 1万3999ユーロ(≒224万4156円) |
NINJA1100SX/SE プロモーションビデオ
NINJA1100SX/SE フォトアルバム
文:松本正雅