欧州を中心に高い人気を誇るホンダのX-ADV。デュアル・クラッチ・トランスミッション(DCT)を採用し、シート下にはトランクスペースも用意。スクーター感覚で楽しめるATアドベンチャーとして高く評価され、日本にもファンは多く、本誌企画の「ロングラン研究所」にも登場いただいている伊藤真一さんも「よく出来ている」と褒めている1台です。そんなX-ADVの2025モデルが登場! まずは気になるその詳細を見ていきましょう!

フロントカウルのデザインを一新、ヘッドライトもリニューアル

画像1: フロントカウルのデザインを一新、ヘッドライトもリニューアル
画像2: フロントカウルのデザインを一新、ヘッドライトもリニューアル

鋭い眼光のシャープなお顔が印象的なX-ADVですが、新型はこれまでのイメージを継承しつつ、新デザインのLEDヘッドライトに一新。フロントカウルはあわせてデザインも変更されています。フロントマスクはより一層鋭くなったイメージですね。

画像3: フロントカウルのデザインを一新、ヘッドライトもリニューアル

従来型では別体式だったフロントウインカーですが、今回からDRLの端にビルトインされ、ボディワークがスッキリしています。国内仕様がもし出るのであれば、このまま登場するかどうかも気になるところですね。

5インチカラーTFTメーター採用、スイッチBOXも新作に

画像1: 5インチカラーTFTメーター採用、スイッチBOXも新作に

今回からメーターには視認性に優れた5インチのカラーTFTを採用。今回から「オプティカルボンディング」と呼ばれる技術を採用しています。これは液晶パネルやタッチパネルなどのディスプレイと保護ガラスやカバースクリーンを光学弾性樹脂などの接着剤で貼り合せるもので、日中の映り込みなどを低減させ、視認性を高めるもの。すでにタブレットなどで使われている技術ですが、要するにメーター画面が昼夜問わず、ハッキリクッキリ見えるようになったわけです。ちなみにメーター表示モードは3種類が用意されています。

画像2: 5インチカラーTFTメーター採用、スイッチBOXも新作に
画像3: 5インチカラーTFTメーター採用、スイッチBOXも新作に

これに合わせてスイッチボックスも新作を採用。左スイッチボックスは多彩なモードやメニューの選択に便利な十字キーが装備されているのが特徴。右スイッチボックスの形状も新しくなりました。

DCTも熟成され、シートも肉厚変更してより快適に

画像1: DCTも熟成され、シートも肉厚変更してより快適に

DCTは4つの走行モードに加えてグラベルモードも設定。熟成が進み、低速域でのレスポンスがよりスムーズなものになりました。また、今回から待望の装備であるクルーズコントロールが追加になったのも大きな特徴。ツーリングユースがより快適になりました。

画像2: DCTも熟成され、シートも肉厚変更してより快適に
画像3: DCTも熟成され、シートも肉厚変更してより快適に

シートは形状変更とともにウレタンの量を10%増量。足つきに配慮して絞り込んだ形状ですが、ロングランも快適にこなせる仕様に進化しています。シート下のトランク自体に変更はありませんが、トランクスペースに使用されるプラスチック素材がリサイクル素材となり、LED照明もレンズ形状が変更されています。

スクリーンは手動可変式なのは変わらず、スクリーン形状も従来のものと同様ですが、内部構造を見直して、スクリーンを動かすのに必要な操作が5アクション→3アクションに減り、信号待ちなどのちょっとした停車タイミングで簡単に操作できるようになりました。ちなみに調整幅は5段階、139mm幅となっています。

スペシャルエディションも登場! カラーは全4色に

画像: スペシャルエディションも登場! カラーは全4色に

欧州仕様X-ADVのカラーリングはスタンダードで3色を設定、それに加えて、スペシャルエディションなる特別仕様も用意されています。これはちょっと凝ったグラフィックを採用したイエローのカラーが印象的なモデルで、よりスポーツムードを高めた仕様です。

新型X-ADVのボディカラーは以下の4色となっています。

画像: マットディープマッドグレー

マットディープマッドグレー

画像: パールグレアホワイト

パールグレアホワイト

画像: グラファイトブラック

グラファイトブラック

画像: マットゴールドフィンチイエロー(スペシャルエディション)

マットゴールドフィンチイエロー(スペシャルエディション)

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パフォーマンスの向上に期待。国内導入が待ち遠しい!

画像: パフォーマンスの向上に期待。国内導入が待ち遠しい!

欧州の排ガス規制、ユーロ5+にも対応して登場した新型X-ADV。現時点では公式なアナウンスはありませんが、日本国内への導入にも期待したいところです。今後の続報やさらなる詳細は月刊『オートバイ』12月号でもじっくりご紹介しますので、そちらもお楽しみに!

新型X-ADVの主なスペック(欧州仕様)

画像: 新型X-ADVの主なスペック(欧州仕様)
HONDA X-ADV(欧州仕様)
全長×全幅×全高2215×940×1370mm
ホイールベース1590mm
シート高820mm
車両重量237kg
エンジン形式水冷4ストOHC4バルブ並列2気筒
総排気量745cc
ボア×ストローク77×80mm
圧縮比10.7
最高出力43.1kW(58.6PS)/6750rpm
最大トルク69Nm(7.0kg-m)/4750rpm
燃料タンク容量13.2L
変速機形式6速DCT
キャスター角27°
トレール104mm
タイヤサイズ(前・後)120/70R17・160/60R15
ブレーキ形式(前・後)Φ296mmダブルディスク・Φ240mmシングルディスク

新型X-ADVのプロモーションビデオ

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新型X-ADVのフォトアルバム

レポート:松本正雅

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