フロントカウルのデザインを一新、ヘッドライトもリニューアル
鋭い眼光のシャープなお顔が印象的なX-ADVですが、新型はこれまでのイメージを継承しつつ、新デザインのLEDヘッドライトに一新。フロントカウルはあわせてデザインも変更されています。フロントマスクはより一層鋭くなったイメージですね。
従来型では別体式だったフロントウインカーですが、今回からDRLの端にビルトインされ、ボディワークがスッキリしています。国内仕様がもし出るのであれば、このまま登場するかどうかも気になるところですね。
5インチカラーTFTメーター採用、スイッチBOXも新作に
今回からメーターには視認性に優れた5インチのカラーTFTを採用。今回から「オプティカルボンディング」と呼ばれる技術を採用しています。これは液晶パネルやタッチパネルなどのディスプレイと保護ガラスやカバースクリーンを光学弾性樹脂などの接着剤で貼り合せるもので、日中の映り込みなどを低減させ、視認性を高めるもの。すでにタブレットなどで使われている技術ですが、要するにメーター画面が昼夜問わず、ハッキリクッキリ見えるようになったわけです。ちなみにメーター表示モードは3種類が用意されています。
これに合わせてスイッチボックスも新作を採用。左スイッチボックスは多彩なモードやメニューの選択に便利な十字キーが装備されているのが特徴。右スイッチボックスの形状も新しくなりました。
DCTも熟成され、シートも肉厚変更してより快適に
DCTは4つの走行モードに加えてグラベルモードも設定。熟成が進み、低速域でのレスポンスがよりスムーズなものになりました。また、今回から待望の装備であるクルーズコントロールが追加になったのも大きな特徴。ツーリングユースがより快適になりました。
シートは形状変更とともにウレタンの量を10%増量。足つきに配慮して絞り込んだ形状ですが、ロングランも快適にこなせる仕様に進化しています。シート下のトランク自体に変更はありませんが、トランクスペースに使用されるプラスチック素材がリサイクル素材となり、LED照明もレンズ形状が変更されています。
スクリーンは手動可変式なのは変わらず、スクリーン形状も従来のものと同様ですが、内部構造を見直して、スクリーンを動かすのに必要な操作が5アクション→3アクションに減り、信号待ちなどのちょっとした停車タイミングで簡単に操作できるようになりました。ちなみに調整幅は5段階、139mm幅となっています。
スペシャルエディションも登場! カラーは全4色に
欧州仕様X-ADVのカラーリングはスタンダードで3色を設定、それに加えて、スペシャルエディションなる特別仕様も用意されています。これはちょっと凝ったグラフィックを採用したイエローのカラーが印象的なモデルで、よりスポーツムードを高めた仕様です。
新型X-ADVのボディカラーは以下の4色となっています。
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パフォーマンスの向上に期待。国内導入が待ち遠しい!
欧州の排ガス規制、ユーロ5+にも対応して登場した新型X-ADV。現時点では公式なアナウンスはありませんが、日本国内への導入にも期待したいところです。今後の続報やさらなる詳細は月刊『オートバイ』12月号でもじっくりご紹介しますので、そちらもお楽しみに!
新型X-ADVの主なスペック(欧州仕様)
HONDA X-ADV(欧州仕様) | |
全長×全幅×全高 | 2215×940×1370mm |
ホイールベース | 1590mm |
シート高 | 820mm |
車両重量 | 237kg |
エンジン形式 | 水冷4ストOHC4バルブ並列2気筒 |
総排気量 | 745cc |
ボア×ストローク | 77×80mm |
圧縮比 | 10.7 |
最高出力 | 43.1kW(58.6PS)/6750rpm |
最大トルク | 69Nm(7.0kg-m)/4750rpm |
燃料タンク容量 | 13.2L |
変速機形式 | 6速DCT |
キャスター角 | 27° |
トレール | 104mm |
タイヤサイズ(前・後) | 120/70R17・160/60R15 |
ブレーキ形式(前・後) | Φ296mmダブルディスク・Φ240mmシングルディスク |
新型X-ADVのプロモーションビデオ
新型X-ADVのフォトアルバム
レポート:松本正雅