やればやるほどバイクの調子が良くなるメンテナンスだが、楽しくてハマりすぎると肝心の乗る時間がなくなってしまう。作業時間を短縮して効率的に進めるためには“裏技”を活用するのがオススメだ! この記事では、スグにも使えるテクニックを紹介していく!
文:丸山淳大/モデル:mii/写真:関野 温
裏技1.「クラッチワイヤー」 を簡単に外す方法
クラッチワイヤーを外す際は、まずアジャスターの切り欠きを合わせ、それからクラッチレバーを外すのが正しい手順だ。
しかし、急いでいるときには少し面倒なこともある。そんな時に役立つのが、レバー装着状態でワイヤーを外す裏技だ。
レバーいっぱいに握った状態=クラッチスプリングが潰れた状態を維持したままレバーを離していくことで、アウターワイヤーに遊びが生まれ、レバーホルダーから外すことができる。
モンキーレンチを使うとエンジン側も簡単に外せる!
裏技2.100均のラジオペンチが「カプラー外し」 に大変身!?
古いバイクは配線カプラーも固着していることが多く、なかなか外れない。特に冬場はロックのツメを押す指が痛くて、余計に苦労する。専用のカプラー用プライヤーがあればよいが、あまり使わない工具を買うのも気が引ける。
そんな時は百均のラジオペンチを改造して自作してしまおう! 本来のペンチとして使うには少し小さめだが、改造してカプラープライヤーとして使うと非常に具合が良い。その便利さに驚愕するはずだ!
ラジオペンチ
百円均一の工具コーナーは年々充実していて、写真のラジオペンチは税込110円。改造に失敗しても痛くはないし、曲げ角度の違うものをいくつかストックしておくのも良い。
裏技3.小袋を使って「ワイヤーオイル」 を注油する
バイクのワイヤーは定期的に注油しないと動きが悪くなるのはもちろん、インナーワイヤーの摩耗が進んで破断を招くことになる。
注油専用のワイヤーインジェクターはセットするワイヤーの形状を選ぶので、いざという時に使えないことも。
そんな時にオススメなのが、小袋を使ったワイヤー注油法である。小袋をワイヤーの端部にセットし、その中をオイルで満たして重力の力でワイヤー内にオイルを通すのだ。