やればやるほどバイクの調子が良くなるメンテナンスだが、楽しくてハマりすぎると肝心の乗る時間がなくなってしまう。作業時間を短縮して効率的に進めるためには“裏技”を活用するのがオススメだ! この記事では、スグにも使えるテクニックを紹介していく!
文:丸山淳大/モデル:mii/写真:関野 温

裏技4.「タイラップとビニールホース」 でホースを固定する

画像: 裏技4.「タイラップとビニールホース」 でホースを固定する

ケーブルタイ、インシュロック、結束バンド……など呼び名は色々あるが、メンテには欠かせない「タイラップ」。その裏技をご紹介したい。

ブレーキホースをカスタムしてメッシュホースにすると、純正のホースホルダーが使えなくなることが多い。そうなるとブレーキをかけるたびにホースがたわんで、車体に干渉することも。そんな時にビニールチューブと2本のタイラップで、ホースホルダーを自作することができる。

画像1: 黒いチューブを使えばもう少し目立たなくすることもできるかも。ブレーキホースだけでなく、配線やワイヤーなどにも使えるので、ぜひ覚えておきたい裏技だ。

黒いチューブを使えばもう少し目立たなくすることもできるかも。ブレーキホースだけでなく、配線やワイヤーなどにも使えるので、ぜひ覚えておきたい裏技だ。

ハンドルまわりのケーブル類の固定にも使える!

画像: ハンドルを切るたびにブレーキホースが車体に干渉していると、ホースのビニールコーティングが摩耗してしまうことも。そうした際にもタイラップ式ホースホルダーが使える。

ハンドルを切るたびにブレーキホースが車体に干渉していると、ホースのビニールコーティングが摩耗してしまうことも。そうした際にもタイラップ式ホースホルダーが使える。

画像3: カットしたビニールチューブに2本のタイラップを通し、ハンドルとブレーキホースをそれぞれ固定。これで、ハンドルとホースが接触することはなくなる。

カットしたビニールチューブに2本のタイラップを通し、ハンドルとブレーキホースをそれぞれ固定。これで、ハンドルとホースが接触することはなくなる。

画像2: 黒いチューブを使えばもう少し目立たなくすることもできるかも。ブレーキホースだけでなく、配線やワイヤーなどにも使えるので、ぜひ覚えておきたい裏技だ。

黒いチューブを使えばもう少し目立たなくすることもできるかも。ブレーキホースだけでなく、配線やワイヤーなどにも使えるので、ぜひ覚えておきたい裏技だ。

裏技5.タイラップの持ち運びは「メザシ式」が便利

画像: 裏技5.タイラップの持ち運びは「メザシ式」が便利

応急処置にも有効なタイラップはツーリングに必ず携行しておきたいものだ。ただ、車載工具の袋などに適当に入れておくとバラバラになっていざという時に非常に使いづらい。

そこでおすすめなのが、タイラップのロック部分をカットして、バンド部分のみにしたものに、タイラップを通してメザシ状態にして携行する方法だ。

使いたい本数だけサッと取り外せて、持ち運び時もバラけないので、非常に便利なのだ。

画像: ゴミにしかならないタイラップの切れ端だが、メザシ式のバンドとして再利用できるかもしれない。そうやってなんでも取っておくと工具箱の中が散らかっちゃう!?

ゴミにしかならないタイラップの切れ端だが、メザシ式のバンドとして再利用できるかもしれない。そうやってなんでも取っておくと工具箱の中が散らかっちゃう!?

画像: メザシ式にしておけば使いたい分だけを取り外すことができるので、タイラップを無くして無駄にすることがないし、整理整頓が捗る。ぜひ参考にしていただきたい!

メザシ式にしておけば使いたい分だけを取り外すことができるので、タイラップを無くして無駄にすることがないし、整理整頓が捗る。ぜひ参考にしていただきたい!

裏技6.タイラップが「ボルトとナット」 に大変身!

画像: スクリーンのボルトとナットがなくなった!

スクリーンのボルトとナットがなくなった!

ボルトが脱落した時の応急固定として便利なタイラップだが、箇所によっては縛りにくい場合もある。そうした状況の時に便利なのが、タイラップのロック部分を含んだ切れ端を2つ用意して、ボルト・ナットのようにして使う方法だ。

あまり重量物を固定することはできないし、穴径によってはワッシャーが必要になることもあるが、カウルやスクリーンなどの固定としては非常に有効。エコの観点からもオススメなのだ。

用意するモノ

タイラップは使い捨てなので、一度縛ったものを外すときはカットするしかない。それを再利用できるのがボルト・ナットの代用として使う方法だ。ワッシャーがあると便利である。

画像: 切ったタイラップ

切ったタイラップ

画像: ワッシャー

ワッシャー

画像: ロック部分が残っているものが2本あれば、再利用できる。ボルト穴に片側からバンド部分を挿し込み、反対側に出てきたバンド部にもう一本のロック部を通す。

ロック部分が残っているものが2本あれば、再利用できる。ボルト穴に片側からバンド部分を挿し込み、反対側に出てきたバンド部にもう一本のロック部を通す。

画像: 横から見ると、タイラップのロック部、ワッシャー、スクリーン、ワッシャー、タイラップのロック部の順になる。穴径が細ければワッシャーも必要ないかもしれない。

横から見ると、タイラップのロック部、ワッシャー、スクリーン、ワッシャー、タイラップのロック部の順になる。穴径が細ければワッシャーも必要ないかもしれない。

画像: 写真のスクリーンのマウントボルトをタイラップで縛るとなると、タイラップが何本か必要となるし、見栄えも良くない。ボルト・ナット方式ならスマートな応急処置が可能。

写真のスクリーンのマウントボルトをタイラップで縛るとなると、タイラップが何本か必要となるし、見栄えも良くない。ボルト・ナット方式ならスマートな応急処置が可能。

画像: バンド部分は短いが、タイラップなのである程度の強度も見込める。応急処置としては有効だ。余分なバンド部をカットすれば見栄えも良い。

バンド部分は短いが、タイラップなのである程度の強度も見込める。応急処置としては有効だ。余分なバンド部をカットすれば見栄えも良い。

裏技7.タイラップを「袋から簡単に取り出す」方法

画像: 裏技7.タイラップを「袋から簡単に取り出す」方法

タイラップはだいたいジッパー付きのパッケージで販売されている。保管するには便利なのだが、ジッパーを閉め忘れたまま落とすとタイラップが地面にバラバラに散らばって絶望することになる。

そこでオススメなのが、パッケージの側面を細長い円状に切り抜いて取り出す方法だ。

ティッシュペーパーのようにタイラップを一本ずつ取り出せて便利だし、封をせずに床に落としても散らばることがないのだ。

文:丸山淳大/モデル:mii/写真:関野 温

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