ホンダ「NT1100 ポリス」の特徴
新型NT1100(MT仕様車)をベースとした新たな白バイ
国内のみならず海外市場向け大型バイクの生産拠点であるホンダの熊本製作所で、2024年11月2日に「NT1100 ポリス」が発表された。
ベースとなっているのは10月に海外で発表されたばかりの新型「NT1100」だ。国内ではこの新型「NT1100」自体、初公開となった。
「NT1100」は2022年にデビューし、主力市場の欧州ではツーリングセグメントにおいてトップセラーを記録した。新型(2025年モデル)はヘッドライトやウインカー、可動式スクリーン、カウル、シートなどスタイリングが変更されている。また、エンジンを改良し最高出力を損なうことなく、低中速域のトルクを向上。コーナリングABSやリアリフトコントロールといった電子制御装備も追加されている。
世界初公開された「NT1100 ポリス」は、北米地域の販売が決定しており、さらに中南米などでの展開も検討されているという。
「NT1100」は国内では現状、DCT仕様車のみの設定となっているが、海外ではMT仕様車も販売されている。この「NT1100 ポリス」もMT仕様車となっている。
サイレンや赤色灯、ケース類を白バイ仕様として専用装備。赤色灯は地域によって青色などに変更されるという。ハンドルやメーターまわりはノーマル車と共通だ。
北米地域ではこれまで「ST1300 ポリス」や「GL1800 ポリス」「NC750 ポリス」などといったホンダ製の警察車両が活躍してきた。新たに「NT1100 ポリス」が地域の安全に貢献する役割を担うことになる。
ホンダ「NT1100 ポリス」の写真
文・写真:西野鉄兵