新橋モーター商会の店主・丸山が、先代から受け継いできたというメンテナンスの“秘技”を公開! バイクいじりが好きな方も、ちょっぴり面倒だなと感じている方にも、きっと次のメンテナンスで試してみたくなるテクニックがあるはずです!
以下、文:丸山淳大/モデル:mii/写真:関野 温
秘技1.「クリアファイル」 でフォークのオイル漏れを応急処置
フロントフォークのオイル漏れの原因は、インナーチューブのサビやオイルシールの弾力低下など多々あるが、オイルシールとインナーチューブの間に細かなゴミが挟まって、その隙間からオイルが漏れている場合、クリアファイルで応急処置できるかもしれない。
方法は切り抜いたクリアファイルをフォークシールの隙間に挿し入れ、3周くらい回すだけ。フォークオイルの漏れを発見したら、ダメ元でやってみてはいかがだろうか?
秘技2.「バッテリー端子ナット」をチューブで固定する
バッテリー端子にあれこれアクセサリーを共締めすると、バッテリー端子のボルトが届かなくなり、バッテリーの装着に手間取ってしまうことがある。
そんな事態を解消する裏技が、バッテリーのナット下にカットしたギボシカバーやビニールチューブを挟み込む方法だ。
ナットを常時持ち上げてくれてネジが届きやすくなる上に、バッテリーを横にしてもナットが落ちないので、作業効率が爆上がりするぞ!
秘技3.「EC5メス側コネクター」 の便利な使い方
バッテリーは車種により搭載位置が異なり、シートを外せばすぐにアクセスできる場合もあれば、燃料タンクやカウルを外さなければならない場合もある。
そうしたバッテリーにすぐに辿り着けないようなバイクこそおすすめしたいのが「EC5端子―丸型端子」のコードである。
丸型端子をバッテリーと共締めして、EC5端子側をシート下に伸ばしておけば、充電をはじめ様々な用途に便利に使うことができるのだ。
秘技4.「ポータブル電源」を使ってバッテリーを充電する
集合住宅の駐輪場では電源がないことも多く、バッテリーの充電は難しい。かといってバッテリーを外して家に持ち帰って充電するのも大変。そんな時に便利なのが、キャンプや災害時にも活躍するポータブル電源だ。
ここで紹介する「Eco Flowポータブル電源RIVER2 256Wh容量(アマゾン実売3万2890円だった)」などを使えば電源のない場所でバッテリー充電が可能。バイクカバーを掛けて車体下に置いておけば、周囲から見えづらいので盗難の不安も少ない。