カワサキの人気大型バイク『Z900RS SE』に試乗する機会を得たけれど、カワサキ車のちゃんとした試乗は人生で初めて! まずはカタチから入ってみようとしたけど……?
文:石神邦比古/写真:森 浩輔

カタチから入るカワサキ初試乗

話の流れでカワサキのバイクに初めて試乗する機会を得た。

このモーターマガジン社に勤め始めて早3年半。

画像1: カタチから入るカワサキ初試乗

普通のツーリングライダーとして生きていたらまず乗れないくらい、色々なバイクに試乗させてもらう機会はありましたが、カワサキのバイクにしっかり試乗するのは本当に人生で初めて。

今回試乗するの車両は現在人気の大型ネイキッドモデル『Z900RS SE』。
往年の名車『Z1』をオマージュしたネオクラシックなスタイリングが特徴の「バイクらしいバイク」です。

さて、毎回なるべくバイクに合わせて服装などを合わせるよう気を遣ってはいるけれど、今回はどうするか……。カワサキ乗りの先達たちにも、超人気モデル『Z900RS』にも失礼があってはいけないし。

画像2: カタチから入るカワサキ初試乗

カワサキのバイクに全くと言っていいほど触れてこなかった26歳の私の中の「カワサキ」と言えば、いつかネットで見た“漢らしい感じ”の全身革装備+デニムベストとかなんだよなぁ。※偏った知識

うーん。なんとか持ってるものであのスタイルを再現できないものか……。

よっしゃ、一丁やってやるぜ!

クラフト・レトロスタイル!

まず革ジャンは実家からオヤジの私物をこっそり持ってきて、皮パンやブーツは自前のものがある。

でも、デニムベストは流石に持ってない!

……まてよ?

画像1: クラフト・レトロスタイル!

これ、ジージャン切れば作れるのでは⁉⁉

ということで向かったのはブック〇フ!

“古着屋”と呼ばれるような店で売っているものだとお洒落過ぎるし、最近はやけにモノが良かったり高かったり(←お金がない)で切るにはもったいない!

そうして古着コーナーを物色して、見つけましたよ!

画像2: クラフト・レトロスタイル!

お手頃800円のジージャンを!

早速こいつの袖を切っていくぜ!

……とはいえやっぱりちょっと心が痛む!!!!

画像3: クラフト・レトロスタイル!

だが、俺のカワサキデビューの贄になってくれやぁぁぁぁ!!!!

画像4: クラフト・レトロスタイル!

意を決して両袖をチョキチョキと切り落とします。
袖はピッタリと切らないで少し生地を残し、爪で繊維を毛羽立たせると……

画像5: クラフト・レトロスタイル!

おぉ⁉ これは、だいぶそれっぽくできてるのでは⁉

流行りのレトロスタイル!? ここにバトルスーツみたいなプロテクターとかも付けたいところだが……流石に贅沢は言ってられんな。

では試着!
サングラスもつけてと……

画像6: クラフト・レトロスタイル!

……どう?

でっかい鏡が無いからバイクのミラーでしか見れないけど、これはかなりイケてる気がする!

よっしゃ! さっそく『Z900RS』で出発!

車重が軽くて大排気量だけど気疲れしない、街乗りも楽しめる大型バイク!

画像1: 車重が軽くて大排気量だけど気疲れしない、街乗りも楽しめる大型バイク!

『Z900RS』は往年の名車『Z1』を彷彿とさせるスタイリングが魅力のネオクラシックバイク!

現代技術の最新エンジン&各種装備で固められ、最高出力111馬力のパワフルスペックによる重厚感のあるフィーリングが楽しめるはず……!

と思いきや、軽い⁉

画像2: 車重が軽くて大排気量だけど気疲れしない、街乗りも楽しめる大型バイク!

『Z900RS』は走り出してみると予想に反して軽やかなフィーリング。

ちなみに100馬力オーバーということで出力特性もドッカンパワーを予想していたのですが、こちらもなかなかどうして扱いやすい!

画像3: 車重が軽くて大排気量だけど気疲れしない、街乗りも楽しめる大型バイク!

『Z900RS』はスロットル開け始めのレスポンスが優しく、街中の中速域でドン突きに悩まされることがありません。

低中回転を使って普通に乗っている分には、軽く感じる車体と併せてミドルクラスのバイクに乗っているような感じすらあり、乗ってるだけで気疲れするようなことがありません。

それにシート先端の絞り込みのおかげで足つき性が良いのもポイント。

画像: ライダーの身長・体重・174cm・60kg

ライダーの身長・体重・174cm・60kg

良好な足つきのおかげでストップ&ゴーが多い街中でも苦にならず、少し遠めハンドルにより思ったより前傾するライディングポジションは適度な高揚感をもたらしてくれて、市街地走行がめっぽう楽しい!

正直、今まで1000cc近い100馬力オーバーのモンスター級バイクって、街中では手に余るものだと思っていたのですが、『Z900RS』は初めて乗るバイクなのにとても馴染みやすいバイクでした。

画像4: 車重が軽くて大排気量だけど気疲れしない、街乗りも楽しめる大型バイク!

それに、この全身革装備はやっぱりテンションが上がる!

しかし、ふと停車した際にビルのガラスに移った自分の姿を見ると……

画像5: 車重が軽くて大排気量だけど気疲れしない、街乗りも楽しめる大型バイク!

!!!!!!

う、嘘だろ……俺……

画像6: 車重が軽くて大排気量だけど気疲れしない、街乗りも楽しめる大型バイク!

似合ってねぇぇぇぇ!!!!

ダメだぁ……!

寄せ集めのテキトーな装備とこんなヒョロヒョロな若造じゃ、ポリシーある先達たちのスタイルを真似できていない……!!!!

なのでソッコー会社に戻り、いつものスタイルにチェンジ!

画像7: 車重が軽くて大排気量だけど気疲れしない、街乗りも楽しめる大型バイク!

26歳の自分にとって『バイクのオシャレ』と言えばやっぱりコレだ! というか自分たちの世代にとっての『カワサキ』って実際はこういうイメージなんです。

それに、街でちょっと乗った『Z900RS』のフィーリング。試乗前はもっとクラシカルな、悪く言うと「どんくさい感じ」を想像してたけど実際はかなりスポーティー……エンジンも高回転域にはモンスターバイクの影が垣間見えました!

きっと慣れない装備でワインディングに飛び込むと後悔する気がする……。

気を取り直して再度『Z900RS SE』の試乗に出発です!

【文:石神邦比古/写真:森 浩輔】

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