レポート:山ノ井敦司
スズキ「DR-Z4S」「DR-Z4SM」
スズキが本気(マジ)で復活させたDR-Z4S/SM
EICMA2024でスズキがお披露目した400ccオフ・モタードモデルのDR-Z4S/SM。DR-Z4Sはフロント21・リア18インチホイールを装着し、街中から林道まで本気(マジ)な走りを楽しめる。かつてのDR-Z400シリーズから、フロントサスペンションが、正立→倒立フォークになったことは大きな変化だ。
DR-Z4SMは前後17インチホイールで街中からサーキットまで楽しめるオールラウンダーとなっている。最新モデルではスタイリッシュに一新された外装からエンジン、フレームまでもほぼ新設計と言える仕上がりとなっており、全世界のオフ・モタード好きが歓喜したのではないだろうか。
「DR-Z4S」は2025年4月から、「DR-Z4SM」は2025年5月から北米・欧州を中心に各国で順次発売予定であることが発表されている。
カワサキ「KLX230」「KLX230S」「KLX230SM」「KLX230シェルパ」
お手軽・お気軽サイズで幅広い層が大注目のカワサキのニー・サン・マル
KLX230/S、KLX230SM、KLX230シェルパの4車種を国内でいっぺんに発表したカワサキ。各車通ずる特徴はなんと言ってもそのサイズ。KLX230は車両重量133kg・シート高880mm、Sは133kg・845mm、SMは137kg・840mm、シェルパは134kg・845mmと、オフ&モタード車としては軽く、低いシート高となっており、親しみやすさが魅力となっている。
最高出力18PSを発揮する232cc空冷単気筒エンジンは扱いやすく、街中から林道まで、普段使いに遊びにと大活躍してくれること間違いなし!!
ホンダ「CRF250L」「CRF250ラリー」
唯一の250ccトレールモデル、熟成したホンダCRF250シリーズ
2012年に登場し、現在国内唯一の250ccトレールモデルとして高い人気を誇るCRF250シリーズ。EICMA2024では欧州向けに発売されるCRF300L、CRF300ラリー(286cc)が発表となった。国内では249ccのエンジンを搭載し、新型CRF250L、CRF250ラリーとなって発売される予定だ。
新型は前後サスペンションのセッティング、減衰率を見直すことで、よりスムーズな乗り味を目指し改良。その他にフレームとスイングアームの剛性バランスも調整。さらには車体の熱を効率的に逃がすようにラジエーターファンの向きを変更したことに合わせ、シュラウドとサイドカバーも新たに設計されている。
アプリリア「RX125」「SX125」
フルサイズで大人が本気で楽しめるアプリリアの125ccモデル
イタリアンブランドのアプリリアからはフロント21インチ・リア18インチホイールのオフロードモデルRX125と、前後に17インチホイールを採用したSX125の2025年モデルが登場した。
125ccモデルとは思えぬフルサイズ並の迫力のある車体に、外国車ならではのスタイリッシュな外装を備えているのがポイント。2025年モデルでは欧州の排ガス規制ユーロ5+に対応した。また、全ての灯火類がLED化され、メーターにはギアポジションインジケーターやレブカウンターを備えるなど、装備の充実化が図られている。
BMW「F450GS コンセプト」
免許こそ大型になるが、大注目の450ccモデルがBMWから登場
すでに発売されているG310GSとF800GSの間、中間排気量として登場したF450GSコンセプト。
GSシリーズの最高峰モデルR1300GSを想起させるスタイリングのボディに、新開発の450cc並列2気筒エンジン(最高出力は48HP)を搭載。ホイール径は、フロント19・リア17インチ。約175kgという軽量さも魅力だ。
今回発表されたモデルはコンセプトモデルとなっており、市販モデルは2025年に発表予定となっている。
ヤマハ「テネレ700」
伝説の名前を引き継ぐビッグオフモデルのヤマハ・テネレ700
1980年代に登場したXT600テネレの名を受け継いで2019年に登場したテネレ700。EICMA2024で公開された2025年モデルではスタイリングが一新! 新たに電子制御スロットルを採用し、5インチTFTメーターを搭載するなど機能・装備面も充実。MT-07譲りの688cc2気筒エンジンは道なき道を走破するパワーを持つ。
欧州では新型のスタンダードモデル以外に、シート高を下げた「ロー」タイプと、よりオフロードライディング志向の「ラリー」も同時に発表された。これらが国内に導入されるかは不明だ。
まとめ
その他に、KTMは新型390アドベンチャーシリーズなどを発表した。レースシーンにおいてドゥカティやトライアンフもAMAスーパークロスに参戦するなど、オフロードとモタードシーンが久しぶりに激アツとなっている。流行は何年か周期で回ってくるというが、2025年はオフ&モタードが再熱するはず!! 新しいオートバイをお探しの人は要チェックだ!!
レポート:山ノ井敦司