アプリリア「RS 457」の特徴
アプリリアのMotoGPマシン「RS-GP」を想起させる新型スーパースポーツ
2023年11月のEICMA(ミラノショー)で発表されたアプリリア「RS 457」。日本でも話題となったこの車両が一年の時を経て発売された。
新設計の排気量457cc・水冷DOHC4バルブ並列2気筒エンジンを搭載し、最高出力は35kW(47.6HP)/9400rpm・最大トルク43.5Nm/6700rpmを発揮する。最高出力35kWという値は、欧州の二輪免許A2ライセンスの上限に合わせたものだ。
このエンジンをアルミニウム製のフレームに搭載し、車両重量は175kg(燃料90%搭載時)という軽さを実現。パワーウェイトレシオの高さも特長となっている。
サスペンションはΦ41mmの倒立フォークにモノショック+スチール製スイングアームの組み合わせ。フロントフォーク・リアショックともにプリロード調整機能が備わる。
アルミニウム製ホイールの径は前後17インチ。フロントに110/70、リアに150/60サイズのスポーティなタイヤを装着。ブレーキディスクは前がΦ320mm・後ろがΦ220mm。ブレーキキャリパーのブランドはどちらもバイブレで、フロントはラジアルマウントの4ピストンキャリパーを採用している。
電子制御デバイスも充実。ライドバイワイヤを採用し、3種のライディングモードを用意。トラクションコントロールも3段階で調整可能。クイックシフターはオプション設定となる。
メーターは5インチのカラーTFTディスプレイを採用。スマートフォンとの接続機能はオプション設定だ。
スタイリングは同社の「RSV4」や「RS660」に通ずるスポーティなもの。空力性能を高めるダブルフロントフェアリングが特徴的。灯火類はフルLEDで、フロントウインカーはヘッドライトのレンズ内に備わる。
日本で販売されるボディカラーは、MotoGPマシン「RS-GP」を想わせるグラフィックをまとった「レーシングストライプ」1色の設定となる。車両価格は税込85万8000円。出荷開始時期は2025年2月の予定だ。
アプリリア「RS 457」の動画・写真
アプリリア「RS 457」の主なスペック・製造国・価格
全長×全幅 | 1982.5×760mm |
ホイールベース | 1350mm |
シート高 | 800mm |
車両重量 | 175kg(燃料90%搭載時) |
エンジン形式 | 水冷4ストロークDOHC4バルブ並列2気筒 |
総排気量 | 457cc |
ボア×ストローク | 69×61.1mm |
最高出力 | 35kW(47.6HP)/9400rpm |
最大トルク | 43.5N・m/6700rpm |
燃料タンク容量 | 13L |
変速機形式 | 6速リターン |
ブレーキ形式(前・後) | Φ320mmシングルディスク・Φ220mmシングルディスク |
タイヤサイズ(前・後) | 110/70 ZR17・150/60 ZR17 |
製造国 | インド |
メーカー希望小売価格 | 85万8000円(消費税10%込) |
まとめ:西野鉄兵