峠の気温はマイナス3度! 環境的に手も足も出ないと予想していたけれど、思わぬところでGSX-R125に助けられ……たのか?

125ccの楽しさと難しさ……GSX-R125の要求が高い!?

真冬の峠道の洗礼。氷点下の外気温はいっとき私(北岡)の心をへし折るには十分なものでした。

しかし、そんな中で『走れる!』と勇気をくれたのがGSX-R125です。その時のGSX-R125ときたら、怖気づく私を連れ出してくれる頼れる相棒そのもの!

……と、瞬間的には思ったけどやっぱり違った。

鬼教官だった。

『走れるんだろ? じゃあ来いよ! どんどん来い!』

GSX-R125となら真冬の環境下でも走れるとわかった途端の話……GSX-R125がグイグイくるようになりました。

画像: ※笑ってないGSX-R125の真顔の一例

※笑ってないGSX-R125の真顔の一例

しかし、私としては一気に修行がスタートしたような気分でもあり……何からお話しましょうか……課題が多すぎて。

でもそうだ。大型バイク乗りの人にいちばん伝えておきたいことを最初に。

それは『アクセルの操いの難しさ』です。ここね、大型バイクに乗る人は絶対に難しいと感じると思います。

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まずはブレーキ、じゃなくてその前!

アクセルをちゃんと戻すこと。そこから既に難しい(笑)

まずもって125ccはコーナーの立ち上がりは基本的に『全開』になります。そこから超フルスロットルのままで次のコーナーへ飛び込んでいく訳ですが……

アクセル全開/全閉がですね?

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上の写真がアクセルを全閉にした状態。

で、ここから『きちんと全開』にしようと思うと……

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ここまで思いっきりスロットルを大きく回すことになります。手首だけじゃガチ全開にできないから、腕や身体も使って。場合によっては一度グリップを握りなおして開けるレベルで。

これ、大型バイクでは(公道においては)まずやらない操作です。

でも全開にするのはすぐ慣れてできるようになる……だけどここから『ちゃんと全閉まで戻す』のがけっこう難しい!? 特にグリップを握りなおして全開にしていた時なのですが……

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アクセルを全部戻し切っていない状態(ちょっとアクセルが開いたままの状態)でブレーキングに移行してしまいがち……そうするとブレーキレバーを離した瞬間にフッ……とバイクが加速してドキッ!?

自分の中では「この速度まで落としてバイクを寝かせる」というイメージの状態から、予想外に再加速されるのでけっこう怖い……まぁ、自分の不手際なんですが。

きちんとアクセルを全開にして、一度グリップから(瞬間的に)手を離すくらいの気持ちできちんと全閉にする。そんな『当たり前』のことすらおろそかになっていたとは……大型バイク乗りの人は、このバイクに乗るとこういう『基本』がすごく勉強になると思います。

ありがとうございます教官。もっと教えてください!

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続きまして、旋回中の「ミスのフォロー」の難しさ。

GSX-R125の前後サスペンションは実はおもったよりも「しなやかに動くタイプ」です。なのでコーナーへ飛び込む前の車体姿勢の管理が重要。ブレーキでちゃんとバイクを落ち着かせてからコーナーに進入する訳ですが……

どうしても「読み違え」とか「突っ込みすぎ」がたまにある。

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そうなったらアクセルやらブレーキ操作で走行ラインを修正する訳ですが、コーナリング中に雑にそれをやると大変なことになります。

サスペンションのしなやかさも手伝って、バイクを寝かせている最中にさらに前へつんのめったり……場合によっては、後輪の荷重が抜けた瞬間にリアタイヤがスッ……と横に流れたり。

暖かい季節ならタイヤが踏ん張ってくれますが、本日の環境(気温マイナス3度)ではタイヤへの荷重の管理がひときわ重要です。スピードは大したことないのに緊張感あるなぁ……

ちなみにGSX-R125の前後サスペンションはプリロード調整などの調整機構は何もありません。

逃げは許されない。ライダー側がバイクに合わせる。令和の今にして『軍服に身体を合わせる』を要求してくる鬼教官がGSX-R125の正体です。

イエス サー!

『さあ立て! 立って走るんだ!』

絶え間なく叱咤され続けている気持ちになりそうでしたが……無の境地の一歩手前で基本の反復練習を続けていた結果……

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なんか、ととのってきた?

早朝よりすこし路面温度が上がったのも理由のひとつにあると思います。でもそれだけじゃない。

ひとつひとつの操作を丁寧に……とにかく『ミス』を出さないように。

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路面温度は相変わらず低いので、バンク角に頼らないようにして、走行ラインを正確にトレースするように意識して。走り始めは極端な『全閉 or 全開』だけだったアクセル操作もコントロールの幅が増したような。

ブレーキも優しく握りはじめて優しく離す。そう、このイメージ!

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うわ楽しっ!?

いつの間にやら修行気分は消し飛んで、脳内は『バイクを操る楽しさ』に染め上がっていました。ホントにね……バンク角も速度もぜんぜん大したことないレベル。だけど乗ってる私は全力で集中していて、すごく充実していたように思います。

(下に続きます)

私はバイク乗りとしてはツーリングメインのライダーです。でも、GSX-R125はそんな私にも『バイクをスポーティに走らせる喜び』を教えてくれる!

真面目に向き合おうと思うとGSX-R125の要求はけっこう高いです。

でも、だからこそ……

本気になれる!

教官、本日は大事なことを教えてくださってありがとうございました!

よろしければ最初の【前編】からお読みください!

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