排気量350ccのバイクには派生モデルがいっぱい⁉ ホンダとロイヤルエンフィールドの“サンパン”をノアと横田が解説！

ホンダとロイヤルエンフィールドの排気量350ccモデルを紹介！

▶ホンダ「GB350」シリーズ（3タイプ）

スタンダードと「C」のリアタイヤは130/70-18に対して「S」は150/70R17。リアセクションまわりを大きく変えることで「モダン」と「カジュアル」の二面性を演出したGBシリーズに、レトロなエッセンスを加えたGB350Cの登場で揺るぎない牙城を築いたGB三兄弟。

▶ロイヤルエンフィールド・350ccブラザーズ（4モデル）

クラシカルな存在感と個性をビンビンに放っているロイヤルエンフィールドの350シリーズ4兄弟。それぞれのモデルに用意される豊富なカラーバリエーションは、他社にはない大きな魅力と言える。

よりどりみどりの排気量“サンパン”兄弟、ノアと横田はどう考える？

ノア セレン「マルチ機種展開ってことは世界的需要がエグイっ!?」

効率の良さや商売的オイシサのため今の世の中、共通プラットフォームで複数機種展開するのは当たり前になってるけれど、350シングルでこんなに機種展開する？ 世界的に見れば大きな需要があるんだね！

GBは最初に出たスタンダードと「S」に加えて「C」が登場。車重は重くなって価格も上昇したけど、基本パッケージのちょうど良さは変わらない。

そしてロイヤルエンフィールドだが、「クラシック」と「ブリット」はほぼ同じとしても、3機種展開のGBの上を行く4機種展開。ベーシックだったり豪華だったりと個性があり、かついずれも未舗装路や空気の薄い高度でも走れる堅牢な実用車という面を併せ持っている。

メーカーの枠を超えて選び放題なのが350クラスの魅力。今の所のお気に入りはナイスバランスのGBのスタンダードバージョン。ロイヤルエンフィールドはどれに乗っても独特さが魅力だけど、唯一試乗経験のないメテオが一番気になるかも（笑）。

横田和彦「バリエーションごとに個性がある乗り味だ！」

インドで大人気のロイヤルエンフィールド。その牙城を崩すべく開発されたGB350は、排気量やフィーリングはもちろんスタイルもインドユーザーの意向を反映した戦略車だ。両車共通の特徴は、同じパワーユニットで複数のバリエーションモデルが存在していること。興味深いのは、どれも乗り味が異なることだ。

GB350は無印のスタンダードを中心にスポーティなＳ、そしてクラシックなCという位置付け。ロイヤルエンフィールドはブリットを軸に、モダンなハンター、クルーザー的なメテオ、そしてレトロなクラシックと並ぶ。

それぞれホイールサイズやサスペンション、ポジション、装備などを巧みに変えることで異なる乗り味を実現。スタイリングも含めて、さまざまなユーザーの好みに対応できるようにしているのだが、ホントにうまく作り込んでいるんだよね。乗るたびに感心する。個人的な話をすると、GBではSの軽快なハンドリングが、ロイヤルエンフィールドではハンターの凝縮感あるライトな乗り味が印象に残っている。

【写真10枚】10

文：ノアセレン、横田和彦／写真：関野 温