ヤマハ「RZ250」注目ポイント

GKインダストリアルデザイン研究所(現在のGKダイナミックス)が手がけたスタイリングはムダを省いた精悍なもの。いま見ても新鮮だ。

初期型RZ250のカラーはホワイトとブラック。後期型のホワイトはソリッドカラーに変更され、1982年にはYSP店限定でレッドも登場している。

車体中央にショックユニットを配置し余裕あるストローク量を確保する、カンチレバー式モノクロスサスペンションをロードモデル初採用。

速度計と回転計の間に各種インジケーターが収まる、視認性に優れたレイアウトを採用。タコメーターの下側には水温計をビルトイン。

ニーグリップする部分を内側に追い込んだデザインの燃料タンク。容量は16.5Lで、右側にオフセットして装着されるタンクキャップは施錠可能タイプ。

2ストパラレルツインエンジンは35PSを発揮。エンジンマウントはヤマハ独自のオーソゴナルエンジンマウント(ラバーマウント方式)を採用。

フロントフォークはインナーチューブ径Φ32mmの正立。ブレーキディスクはシングルで、RZ350では標準だったダブルディスク仕様にするユーザーもいた。

後ろに向かって跳ね上がった多段膨張式のチャンバーは高速域を優先した独特な形状。リアブレーキはドラムで、ホイールは美しいデザインのキャスト。

シート自体は肉厚で座り心地のいいもの。前モデルのRDよりもRZ250の最低地上高は高くなったが、シート高はRDより20mmも低くなった。

シートカウルの造型は、市販レーサーTZ系のイメージでまとめられている。タンデムベルトに加えてグラブバーも装備する。
ヤマハ「RZ250」動画・写真
歴史車両走行会 特別編 ”RZ250”
www.youtube.com2020 歴史車両走行会 RZ250
www.youtube.comEXHAUST SOUNDS "RZ250” 1980
www.youtube.comヤマハ「RZ250」主なスペック・発売当時価格
全長×全幅×全高 | 2080×740×1085mm |
ホイールベース | 1355mm |
最低地上高 | 170mm |
シート高 | 790mm |
乾燥重量 | 139kg |
エンジン形式 | 水冷2ストローク ピストンリードバルブ並列2気筒 |
総排気量 | 247cc |
ボア×ストローク | 54×54mm |
圧縮比 | 6.2 |
最高出力 | 35PS/8000rpm |
最大トルク | 3.0kg-m/8000rpm |
燃料供給方式 | キャブレター |
燃料タンク容量 | 16.5L |
変速機形式 | 6速リターン |
キャスター角 | 26°50′ |
トレール | 101mm |
ブレーキ形式(前・後) | シングルディスク・ドラム |
タイヤサイズ(前・後) | 3.00S18・3.50S18 |
発売当時価格(1980年) | 35万4000円 |
まとめ:オートバイ編集部